アストンマーティンはF1サンパウロGPのスプリント予選後に、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールのマシンを大幅に修正。これにより2台はF1スプリントをピットレーンからスタートすることとなった。
初日に行なわれたスプリント予選ではアロンソが16番手、ストロールが19番手と苦戦を強いられたアストンマーティン。この結果を受け、残る本戦に向けてマシンセットアップに磨きをかけるべく、パルクフェルメ下でのマシン調整を行なった。
FIAの文書では、アストンマーティンがアロンソとストロールのマシンのボディワーク仕様とサスペンション・セットアップがF1スプリントに向けて変更されたことが明かされた。
パルクフェルメ下での変更により、アストンマーティンの2台はピットレーンからF1スプリントに出走することになる。また、スプリント予選で最下位だったザウバーの周冠宇もマシンのサスペンション・セットアップを変更しており、ピット出口でアストンマーティン勢の後ろに並ぶこととなる。
スプリント予選の後、アロンソは24周で争われるF1スプリントをフリー走行として扱うことを示唆。下位グリッドからのレースを“無意味”だと語っていた。
「上位8台しかポイントを獲得できないんだから、僕らにとってスプリントは無意味だ」とアロンソは語った。
「8位か7位でも1ポイントか2ポイントだ。金曜日の午後と土曜日(の午前)に速くても、このフォーマットでは何も報われない」
「僕らとしては、日曜日に集中している。僕らはスプリント週末をそう捉えている。土曜日の午後まではちょっと無意味だ。今回もそうだった」
アロンソは、初日に行なわれたフリー走行でのセットアップ実験がスプリント予選にも響いていたと説明した。
「予選ではペースがなかった」とアロンソは言う。
「FP1の後、マシンのペースに悪影響があるかもしれないと分かっていた変更も行なった。でも僕らは土曜日よりも日曜日に集中する必要があった。僕らとしてはスプリントは、どちらかと言うとフリー走行みたいなモノだよ」