・GO羽鳥『お父さんは心配症』
いまウチの本棚には、厳選に厳選を重ねた漫画しか置かれていない。数も少ないので羅列すると『ちびまる子ちゃん(さくらももこ先生)』、『漂流教室(楳図かずお先生)』、『サバイバル(さいとうたかを先生)』、『ブラックジャック(手塚治虫先生)』、『柔道部物語(小林まこと先生)』てな感じなのだが、中でも特に影響を受けたのは岡田あーみん先生の『お父さんは心配症』だ。
休む暇も与えないくらいに入れてくる多彩なギャグに、圧倒的な「抜き感」と「スピード感」。この漫画を読んだから漫画家になりたいと思ったし、その後の私の漫画の礎(いしずえ)にもなっている。漫画家としての私(マミヤ狂四郎)における “漫画の教科書” がこの作品だ。
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・古沢崇道『地獄先生ぬ~べ~』
おそらくトラウマという概念を人生で初めて覚えたキッカケが『地獄先生ぬ~べ~』。小学生のときに読んだ “トイレの花子さんの回” は生涯忘れることはないだろう。
おどろおどろしい魑魅魍魎(ちみもうりょう)が見開きページにデカデカと描かれたシーンは永遠のトラウマである。怖いもの見たさでずっと読み続けた結果、大学を卒業するまで学校の個室トイレには入れなくなってしまった。
しかし、作品はすごくおもしろかったから後悔なんぞしていない。こんなことを書き綴っていたらなんだか懐かしい気分になってきた。これを機会に読み返してみようかな。