北中米ワールドカップ・アジア最終予選のグループCは、2位以下が大混戦。具体的には、2位のオーストラリア、3位のサウジアラビア、4位のバーレーンが勝点5で並び、5位のインドネシア、6位の中国がいずれも勝点3となっている。
果たして、ここからどこが抜け出し、首位の日本(勝点10)にプレッシャーをかけることができるか。
アウェーの日本戦で貴重な勝点1を手にしたオーストラリアは、2位以内確保に向けて11月の連戦が極めて重要に映る。14日にサウジアラビア(ホーム)、19日にバーレーン(アウェー)と勝点で並ぶ両国と対戦するのだから、大きな山場となるはずだ。
なかでも注目は、14日のサウジアラビア戦だ。識者の河治良幸氏は「アジア予選全体の中でも特に気になる試合です」と捉えていた。
「オーストラリアとサウジアラビアは最終節にも戦います。そう考えると、この1クール目でどちらも勝利したいでしょう。少なくとも2位争いに大きな影響をもたらす一戦で、例えば引き分けに終われば、バーレーンがこの両国を勝点で抜いて単独2位に浮上するシナリオもあります」
注目度ではインドネシア対日本よりも上だろう。オーストラリアで懸念されるのは移動距離だ。河治氏は「ヨーロッパでプレーしている選手も複数いるので、実はオーストラリアに戻って、そこから中東に向かうというのは移動距離的にかなり厳しい。ホームゲームをイングランドでやったほうがいいと思ってしまうほどです」
そんな困難を乗り越えてオーストラリアは連勝できるか。興味深く見守りたい。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
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