F1サンパウロGPのF1スプリントで15位に終わったRBの角田裕毅は、日曜日に向けて、収集できたデータからマシンを改善していきたいと語った。
初日に行なわれたスプリント予選で18番手となった角田は、他車がピットレーンスタートを選んだことによってグリッドでは最後尾となる17番手から出走。キック・ザウバーのバルテリ・ボッタスを追い抜き、ハースのニコ・ヒュルケンベルグにマシントラブルが出たことで15位フィニッシュとなった。
F1スプリントではチームメイトのリアム・ローソンが9位フィニッシュとなった一方、ペースが上がらず苦労したという角田。続く本戦用の予選にはハンドリングに調整を加えて臨んだものの、現地は豪雨に見舞われ、セッション自体が決勝レースを行なう日曜日の朝に延期となった。
「午前中のスプリントでは、スタートこそ良かったのですが、残念ながらその後はペースが上がらず順位を上げることに苦労しました」
角田は土曜日を振り返り、チームを介してそう語った。
「スプリントの後、データをチェックして、何かしら分かったと思います。明日に向けて改善できればいいですね」
「雨で寒い状況の中、長時間待ってくれたファンのために、午後の予選ができなかったのは残念です。明日に向けて、これから予選・決勝両方の準備を進めていきます」
またRBでテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、予選が雨天延期となったことで、調整を加えた角田のマシンには未知数の部分があるとしながらも、レースに向けていつも通りの準備を進めることができるはずだと説明した。
「ユウキはスタート位置の関係で、それほど単純なレースにはならなかったが、ボッタスの前に出てフリーエアを得て、安定したラップタイムを刻むことに集中していた」とエギントンは言う。
「彼はマシンのハンドリングに不満を持っていたので、予選の前にいくつかの変更を行なった。予選が延期になったことで、まだいくつか疑問が残っているが、明日はこれを解決してから通常のレース準備に移れるはずだ」
「忙しい1日になるだろうが、楽しみにしている」