「その焼き方、間違っているかも?」焼肉屋でやりがちな“NG作法”&優良店の見極め方を肉のプロが徹底解説!の画像一覧
カジュアルに自由に楽しむことができる焼肉ですが、できればやらない方が良い「NG作法」も存在します。お店の方や周囲に迷惑をかけてしまうことがないように、知っておきたいものですよね。そこで今回は食べ放題焼肉店『焼肉きんぐ』で焼き方や食べ方を教えてくれる「焼肉ポリス」を教育する肉のプロ、香取和樹さんに「焼肉屋での“NG作法“」を教えてもらいました。
焼いてあげた場合でもお皿まで乗せない
「これは僕自身も気を付けていることではありますが、『自分の好みを押し付けすぎない』のは大事かなと思います。たとえば焼き加減については好みが分かれますから、誰かと一緒に焼肉に行った際に気を付けてるのは、焼いてあげた場合でも取り皿までは乗せないこと。食べごろの焼き加減になったらその人の近くの網の上に寄せて、あとは好きな焼き加減で食べてね、としています。
もうひとつは、一度にお肉を注文しすぎないこと。まだ焼けないのにまとめて注文すると、どうしてもテーブルの上に常温の状態で生肉が置かれた状態になってしまいます。常温で置いておくと肉汁が出てきて旨みも一緒に流れていってしまいますから、もったいないですね。お店側も1番美味しい状態で提供していますから、届いたらすぐ焼けるようなペースで頼むとより美味しく食べることができます」(香取さん)
ほかにも、人によって分かれる「網交換のタイミング」についてもNG作法が。
「店員さんに悪いから、と網交換を遠慮される方がいますが、遠慮しない方がいいですね。ずっと同じ網を使い続けると焦げた脂や肉がこびりつき、網から炎が上がりやすくなってしまいます。その状態ではお肉が焦げやすく、表面だけが焼けて中には火が通ってない……ということが多発します。でも表面は焦げているからこれ以上は焼けないし、と生焼けのお肉を食べちゃう要因になることも。もちろん単純に炎が上がるのも危ないです」(香取さん)
少しでも炎があがる網の状態になってきたら、遠慮なく店員さんに網交換をお願いするのが良いとのこと。
「その方が美味しく食べれるし、やけどしてしまうリスクもなくなります。店員としては、遠慮して網交換の頻度を減らすよりも、美味しく安全に食べて頂きたいですね」(香取さん)
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「良い焼肉屋」はここで見極める!
初めて訪れる焼肉屋さんは「当たり」か「外れ」か見極めが難しいもの。事前にメニューなどでわかる「これがあれば良い焼肉屋!」といった見極め方はあるのでしょうか。
「店員さんがタイミングを見計らって『網をお取り替えしましょうか?』と声をかけてくれるお店とかですかね。焼肉では自分で調理をするため、お皿やテーブルなども汚れやすいです。追加のおしぼりや、お皿など、おいしく食べられるようにお声がけいただけるお店だと、よりおいしく感じられますね。」(香取さん)
香取さんが勤める焼肉きんぐは、手ごろな価格なのにちゃんと美味しいのが不思議です!
「ありがとうございます。コストパフォーマンスに優れているのが焼肉きんぐの魅力の1つだと思います。牛肉の原価が上がっている中でも、お肉の仕入れ値を安くできるのは一括で大量に仕入れているから。食べ放題のお店なので仕入れる量が多いんです。また、海外からお肉を船で輸送する際に約30日かけてウェットエイジング(熟成)が進み、より美味しい状態のお肉を提供しています。」(香取さん)
教えて頂いたように、「遠慮せずに焼肉がたのしめる」など理由が明確なお店を見つけることで、安心して美味しく焼肉が楽しめるかもしれません。
文/松本果歩 写真提供/焼肉きんぐ