11月3日に行なわれるブンデスリーガの第9節で、佐野海舟が加入したマインツが堂安律の所属するフライブルクとアウェーで対戦する。
この注目の日本人対決を放送するABEMAで解説を務める元北朝鮮代表FWの鄭大世氏に、FC町田ゼルビア時代にチームメイトだった佐野について、話を伺った。
当時J2の町田からプロキャリアをスタートさせ、鹿島アントラーズを経て今夏にドイツに渡った23歳の飛躍に、鄭大世氏は目を細める。
「今うまくいってなかったとしても、本当に若い子たちの将来なんてどうなるかわからない。サッカーは半年頑張っただけで一気にカテゴリーが上がるし、1年あればすぐ海外に行ける。若い選手には、本当にどうなるかわからないって話をしてたけど、まさかここまで行くとは。まさかマインツでスタメンを張るぐらいになるとは…。いい選手とは思ってましたけど」
【動画】ハイデンハイム戦で決めた堂安のスーパーゴール
マインツでは、ブンデスリーガ全8試合にスタメン出場。そのプレーぶりについては、「昔とやっていることは全く一緒ですね」と話す。
「守備の時の機動力はドイツに行ってなおさら効いている。どちらかというと、Jリーグは機敏な選手が多い。その中でもだいぶ効いてたんですけど、ブンデスは割と身体が大きくて、どちらかというと動作が遅い選手が多いので、バリバリ効いてます」
「町田で出来たことプラス、鹿島に行って、インターセプトをした後に駆け上がって攻撃のプラス1を作るという作業ができるようになった。それを今もできているんで、攻守においてかなり存在感があるボランチですね」
町田で共闘した際は、「監督にいくら怒鳴られても絶対に気にしない。彼はまだ若かったから、先輩とかに言われやすいタイプだったんですけど、それに対して反抗なんて一つもしたことがなかった」という。
「やれと言われたことを徹底的にやっていた。メンタルもかなりぶれない。徹底的に仕事人のようにボールを回収して前線に繋げる。僕がずっと言ってたのは、ボールを持ったら、とにかく前につけろと。できるだけ速いパスで。それを言ったら、もう忠実にやってくれました」
黙々と仕事をこなす。その姿勢が、ドイツでいきなりフィットした理由にひとつと言えるかもしれない。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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