motorsport.comの調べによると、現在FIA F2ランキング首位に立っているブラジル人ドライバーであるガブリエル・ボルトレトが、来季のザウバーF1シートをめぐる争いを制し、契約を交わしたようだ。
ザウバーは、2026年のアウディのワークスチーム化も見据え、有望な若手を起用するか、それとも経験豊富な現職のバルテリ・ボッタスのようなドライバーを起用するかをじっくりと検討したいと考えていた。
そして、その決断が下されたようだ。今週末のサンパウロGPのパドックに、ボルトレトと彼の代理人が姿を現し、来シーズンに向けて合意に達したと理解されているのだ。
正式発表までにはまだいくつかの最終的な詳細を整理する必要があるものの、ラスベガスで開催される次戦までには間に合いそうだ。
ボルトレトはF3のタイトルを獲得した昨年末から、マクラーレンの育成プログラムに参加しているが、マクラーレンはザウバーへの遺跡を妨げることはないと理解されている。
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は以前、ボルトレトについて、レースドライバーとしての契約ならばボルトレトを解放するが、リザーブ契約やテスト契約のオファーがあった場合は関係を維持したいと明言していた。
もしボルトレトのザウバー加入が決まれば、ボッタスが来年F1グリッドに残る望みは事実上絶たれることになる。ザウバーの残りのシートは、ボッタスがF1に残るための唯一の現実的な選択肢だった。一方でボッタスがリザーブドライバーとしてメルセデスに復帰する可能性もある。
メキシコGPでその可能性について質問されたボッタスは、次のように答えた。
「まずはレースドライバーとして残ることが最優先だ」
「だけどもちろん、まだ何も契約していない。メルセデス・ファミリーに戻ることも含めて、すべての選択肢を検討しなければならない。それもひとつの選択肢であることは確かだし、検討するよ」
ボルトレトのF1参戦が実現すれば、2017年シーズン限りで引退したフェリペ・マッサ以来となるフルタイムのブラジル人F1ドライバーが誕生することになる。2020年には、ピエトロ・フィッティパルディが負傷したロマン・グロージャンの代役としてハースで2戦を戦っている。