MotoGPマレーシアGPの決勝で3位を獲得したエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)だが、彼はこの結果に満足していない様子だ。
バスティアニーニは決勝レースではチームメイトのフランチェスコ・バニャイヤがリードし、ホルヘ・マルティン(プラマック)とマルク・マルケス(グレシーニ)がトップ3を形成する中、彼らに匹敵するペースで走ることができず4番手に留まっていた。
しかしレース中盤、マルケスが転倒を喫したことでバスティアニーニは3番手に浮上。トップ2に挑むことはできなかったものの表彰台を確保し、マルケスとのランキング3番手争いでもその差を1ポイントまで詰めることに成功した。
バスティアニーニにとっては最終戦に向けていいポジションにつけたものの、彼は満足できていないという。
「すごく難しいレースだったよ。体力的に厳しいものになるというのは分かってはいたんだけどね。昨日(スプリント)よりも僕は苦しんだと思う。問題を解決できなかったんだ」
バスティアニーニはSky Sport MotoGPにそう語った。
「だからマルケスがクラッシュして、3位フィニッシュできたのはちょっとした幸運だった。ランキング3位に近づいているのは間違いない。でも今日のレースには満足できていない」
「(速さがなかった原因は)よく分からない。金曜日には速かったんだ。それからセッションが進む毎に、僕はだんだん遅くなっていった。様々なことを試したけど、どんどん悪くなっていってしまった。今朝(ウォームアップ)も変更を試したけど、助けにならなかった」
「今日のレースは本当に薄氷を踏むようだった。こうしたコンディションではプッシュできなかった。表彰台はいつであれ良いものだけど、もっと上を目指したいからガッカリもしているけど、前を向いていこう」
なお中止されたバレンシアGPの代替戦の舞台には、カタルニア・サーキットが選ばれる見込みとなっている。マルケスとどちらがランキング3位を手にするかはここで決まるが、バスティアニーニは今年のカタルニアGPではスプリント5位、決勝はペナルティで18位と良い結果は残せていない。
「今年序盤のバルセロナ戦は上手くいかなかったけど、チャンスはあると言っておこう。(第6戦では)望んでいないロングラップペナルティを受けてしまったんだ」
「それを別にすれば、あのコースは僕が過去に強かった場所でもある。だから強みを活かせると思う。でもマルクもあそこでは強いし、他のライダーも強力だ。バレンシアでできないのは当然残念なことだけど、状況が状況だからね」