大谷翔平投手、山本由伸投手の所属するドジャースが30日(日本時間31日)、ワールドシリーズ第5戦でヤンキースに逆転勝ちし、ワールドチャンピオンに輝いた。

 3勝1敗と王手をかけて迎えたドジャースは、敵地・ヤンキース戦で、ワールドシリーズ史上最大となる5点差をひっくり返す逆転勝ち。4勝1敗で2020年以来4年ぶり8度目の栄冠を手にした。

 この試合を地上波で中継していたのはフジテレビだったが、試合終了後、驚きの事態が起こり波紋を呼んだ。

 同試合を中継したのはフジテレビとNHK・BS1だったが、試合後、BS1ではグラウンドと、シャンパンファイト中の2回、大谷のインタビューを伝えた一方、フジテレビは大谷へのインタビューがなかったのだ。

 ちなみに山本のほうはBS1、フジテレビともに2回、インタビューに応じていた。

「フジと大谷といえば、思い起こされるのは5月に報じられた『ドジャース取材パス凍結』の一件です。フジと日テレが自宅前からのリポート、近隣住人への取材、空撮などを行い、自宅が特定できるような報道をしたことが大谷側の逆鱗に触れたということでした。これが原因で今回、大谷のインタビューがNGだったのだろうとの声がSNS上で集まったのです」(WEBメディア記者)

 フジテレビは大谷だけでなく、先日、日本シリーズからも出禁をくらったと報じられたばかり。同局はワールドシリーズの放映権を正式に取得して、全試合を生中継で放送。さらに夜には再放送して、数字も良かったようだ。

「生中継は問題ないのですが、まずかったのは再放送のほう。他局で日本シリーズを生中継している真裏の時間帯に再放送をぶつけたことで、日本シリーズの運営などを管轄するNPB(日本野球機構)から日本シリーズの取材パスを返却するように求められたといいます。NPBとすればワールドシリーズと試合時間がかぶってしまったならともかく、再放送をわざわざ真裏にぶつけられれば、いい気分はしないでしょう」(同)

 日米両国で出禁をくらったフジテレビ。どちらも視聴率稼ぎのための大谷頼りが原因だ。フジテレビに限らずテレビ各局が大谷の過剰報道で、「大谷ハラスメント」というワードも生まれただけに、笑えない状況だ。

鈴木十朗

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