柏原よしえ (C)週刊実話Web

アイドルの警備が今よりユルかった昭和の時代。彼女たちはファンから直接、狙われることもあった。本人たちが本誌に語った恐怖の瞬間とは?
【昭和57年4月22・29日合併号掲載『人気スター8人の体験告白』年齢・肩書等は当時のまま(一部表現を訂正した箇所があります)】

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夜でもファンの中学・高校生が「よしえチャーン!」と自宅にまで押しかけるという柏原よしえ。

デビュー間もないころから、庭に干してあった赤いビキニを盗まれたり、「下着をちょうだい」なんて手紙が舞い込んだり…。

「テレビ局なんかに入るときも、触ろうとする人がいますね。だから怖くて、いつも体を丸めてサーッと走るんです。いつか六本木でお食事したとき、ちょっと外をブラブラしてたらヘンな男のヒトに後をつけられて、逃げて帰ってきちゃった」

どうやらテレビの水泳番組のビキニ姿がアダになっているようだ。

「本人は、もちろん清純そのもの。社長の家に寝泊まりして、いわゆる監視付きだから、ぜんぜん芸能界ズレしているところもないですね」(芸能記者)

仕事が終われば、テレビ局から社長の家に直行。休みの日も社長のゴルフについて行き、散歩をしたりして運動不足を解消するという健全さ。

それでも「よしえチャーン!」と、ファンは相変らず押しかける。

中には夜遅くまで帰りを待っている熱狂的な連中もいるというから、よしえちゃんもタイヘンだ。

顔を赤くしてモジモジ

好みはパジャマで、本人は「休む前には、タタミのうえで、イチ、ニッ、サン屈伸運動をやったり、美容体操にもなりますヨ」なんてニッコリするが、16歳だからラブシーンの話なんかには顔を赤くしてモジモジ。

ファンクラブには45歳になる中年のオジサンまで「ワシも、よしえちゃんのファンだ」と入会を申し込んできたというから、世の中分からないものだ。

「フフフ、いろんな人がいますよ、ファンの中には。でも、男のヒトって、なんかコワイみたい。すぐ、触ったりするヒトがいるんだもん」

昨年の暮れに発売した『ハロー ・グッバイ』が大ヒット。一躍、茶の間の人気者になり、いまやテレビラジオ、地方のステージなどに引っぱりだこ。

新曲『恋人たちのキャフェテラス』の人気も上々で、ビキニのシーズンになれば、またファンが騒ぐ。

まさに「夏はご用心!」である。