「2024年末に正式発表!?」ヒョンデの新型電気バス“エレクシティタウン”がジャパントラックショーで初公開の画像一覧
ヒョンデ モビリティ ジャパン(Hyundai Mobility Japan)は2024年10月27日に富士スピードウェイで行われた「ジャパントラックショー in 富士スピードウェイ 2024」に初出展、年内に正式発表される予定の電気バス「エレクシティタウン(ELEC CITY TOWN)」を公開し大きな注目を集めた。
トラックと共にパレードランにも参加し、富士スピードウェイを走行することで高い安全性・運動性能を披露。会場には富士スピードウェイオフィシャルカー「アイオニック 5 N(IONIQ 5 N)」も展示されていた。
次世代自動車(ZEV)として日本でも存在感を高めるヒョンデ
1967年に韓国で設立されたヒョンデ モーター カンパニー(Hyundai Motor Company)は、トヨタ、フォルクスワーゲンに次ぐ販売台数を誇る世界有数の自動車メーカー。日本導入はしばらく途絶えていたが、2022年にアイオニック5を皮切りに再上陸を果たし、その後、ネッソ、コナをラインナップに加え、日本では次世代自動車(ゼロエミッションビークル)として存在感を高めている。
商用車部門では2017年に電気路線バスである「エレク シティ」を韓国で発売、日本市場ではすでに大型観光バス「ユニバース」が販売されている。
今回「ジャパントラックショー in 富士スピードウェイ 2024」に展示された新型EVバス「エレクシティタウン」は、7月23日に日本導入計画が明らかになった中型路線バスで、日本市場には2024年末に正式発表され、その後、販売が開始される。
(広告の後にも続きます)
日本市場のニーズに対応した電動中型路線バス「エレクシティタウン」
「エレクシティタウン」は日本市場のワンマン路線バスの車体規格やニーズに対応したモデルで、リチウムイオンバッテリーを搭載して220km以上の航続距離を確保し、乗客乗下車時の死角地帯の障害物を感知する「SEW-Near」機能や各種センサーで車両の挙動を測定、モーターの出力とブレーキを制御することで悪天候や滑りやすい路面でも車輌のコントロールを容易にする「VDC(車輌安定装置)」など、日本の路線バス運行で求められている機能、各種安全装置を標準装備する。
充電はCHAdeMO 急速充電器に適合、主要充電器に対して問題なく充電ができるかなどの実車実機確認テストにもパスしている。また、2024年問題に対する取り組みとして、車両管理の省力化を実現するテレマティクスサービスの導入準備、国内翌日納品率95%以上を目指した部品在庫、パーツの修理・交換など、各種アフターサービスも提供する。
こうした取り組みにより、「エレクシティタウン」は公益財団法人 日本自動車輸送技術協会から「補助対象車輌」に認定され、バス事業者、自治体などは「エレクシティタウン」を1台導入するごとに¥17,692,000円が補助金として交付される。
現在の日本市場では、電気バスのメーカーラインナップは限られており、公共交通機関を運営する自治体や事業者などにとって、環境問題に対応できる車両の導入が急務となっている。