ロウが現地時間4日、サウジアラビアで行われ、イヨ・スカイが次期挑戦者決定バトルロイヤルを制し、女子世界王者リヴ・モーガンへの挑戦権を獲得した。
女子世界王者・リヴは11・2『クラウン・ジュエル』でWWE女子王者ナイア・ジャックスとの王者対決に勝利。初代WWEクラウン・ジュエル女子王者となった。
この日のオープニングにジャッジメント・デーで共闘するドミニク・ミステリオ、ラケル・ロドリゲスとともに現れたリヴはリングに上がるとベルトを掲げた。「私はナイア・ジャックスを倒して史上初の女子クラウン・ジュエル王者になった。私は常に有言実行。史上最高の女子王者はこの私」と勝ち誇ると、女子タッグ王者ビアンカ・ベレア&ジェイド・カーギルがやってきた。
ビアンカが「クラウン・ジュエルで勝ったのはあんただけじゃないのよ」と口を開くと、ジェイドも「タッグ王座が欲しいんでしょ? やろうよ」とリヴ&ラケルに呼びかけた。「今お祝いしてる最中なんだけど失礼じゃない?」と不快感をあらわにしたリヴは「あんたらも勝ったのに何で怒ってるの? ビアンカ、あんた自分のことを最強って思ってるんでしょ? それが問題なんじゃない? あんたのパートナーも自分のことを最強だと思ってるからね。あんたたちはしょせん上辺だけの関係。私とラケルの友情は本物だけどね。あんたらタッグ王座がなかったら解散でしょ?」と揺さぶりをかけた。
そこへアダム・ピアースGMがやってきて「こんな形でロウを始めたくない。下がって落ち着くんだ」となだめた。が、リヴが「ジェイド、ビアンカは絶対裏切るから気をつけてね」とさらなる心理戦を仕掛けると、激怒したビアンカはリヴに張り手を打ち込んだ。
これを見かねたピアースGMは女子世界王座挑戦者決定戦を即座に行うことを決定。イヨ&カイリを筆頭に15人参加バトルロイヤルで挑戦権が争われた。アイラ・ドーン、ケイデン・カーター、マキシン・デュプリ、アイビー・ナイルが次々に姿を消す中、カイリ・セインがナタリアによってエプロンに追いやられ、カカト落としを振り下ろしたものの、ビアンカのスライディングキックで場外に蹴落とされてしまった。
ビアンカ&ジェイドがシェイナ・ベイズラー、ソーニャ・デビルを同時に場外に叩き落とすと、残るはタッグ王者、イヨ、ライラ・バルキュリアの4人となった。イヨはビアンカ&ジェイドに二人がかりでコーナーに激突させられ、ジェイドによってオーバー・ザ・トップロープ寸前に追い込まれた。
さらにビアンカがライラにKOD、ジェイドがイヨに変型フェースバスターを同時に決めたが、ラケルが介入し、ビアンカ自慢の長髪を引っ張った。ジェイドがしがみついて阻もうとしたが、リヴも加担してタッグ王者二人を場外に転落させて失格に追い込んだ。
残るはイヨとライラ。串刺しランニングダブルニーで突っ込んだイヨはエプロンに追い込まれてもストンピングを連発。ライラがフロントハイキックで反撃すると、イヨはコーナー金具に後頭部を痛打したが、アッパー掌底で応戦。ハイブリッジのジャーマンをエプロンで決め、ライラを場外に転落させて優勝を決めた。
イヨは2日前のクラウン・ジュエルでカイリとの女子タッグ王座獲りに失敗したばかりだが、バトルロイヤルを制して女子世界王座挑戦権を手にした。7月の日本公演でも王者・リヴに挑み、敗れ去っているイヨにとって雪辱の機会を得た。
今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。