フルシーズンを戦い抜いて海を渡り、新たな環境でシーズン途中から再出発するのは、決して容易なことではない。移籍早々に活躍し、すぐに存在感を高めた旗手怜央でも、セルティック加入当初は苦しんだと吐露している。
川崎フロンターレで2021年シーズンを戦い、Jリーグのベストイレブンにも選ばれた旗手は、2021-22シーズン途中のセルティックに移籍した。
デビューまもなくゴールを決めると、さらにレンジャーズとの初ダービーで2得点・1アシストと大活躍。一躍、ファンのアイドルとなった。
だが、旗手は今回、クラブ公式チャンネルのインタビューで、スコットランドに渡ってからコンディションの問題で半年にわたって苦しんだ時期もあると明かした。「目に見えないところで苦労はたくさんしてきているほう」と話している。
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それでも、グラスゴーの地で旗手がいかに奮闘してきたかは周知のとおりだ。選手のコメントを伝えたセルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』は、旗手が「今世紀といわずとも、ここ10年でセルティックにとって最高の補強のひとりかもしれない」と称賛した。
同メディアは「外からはすべてがバラ色に見える一方で、日本人MFはセルティックでのキャリア序盤に苦しんだことを明かしている」と、旗手の苦労を紹介。そのうえで、さらなる活躍に期待を寄せている。
「ハタテの苦労がしっかり過去となり、ピッチでセルティックのために活躍し続けられることを願おう。フル回転しているときの彼が、スコットランドと欧州でアンタッチャブルな中盤のダイナモであることは疑いないからだ」
旗手はインタビューで「今もキャリアをスタートしたときと変わらず、常に向上心をもって誰にも負けずに上を目指したいという思いはある」とも述べた。移籍からもうすぐ3年。さらなる高みを目指す日本代表MFのより一層の活躍に期待したい。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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