「スタンガンも自分の体で試してます」護身用品店のカリスマ女性店長が、知識ゼロから“護身用品オタク”になったワケ

護身用品は携帯することで抑止力になる

──どんなお客さんが来られますか?

当初は、ガタイがよくてちょっと強面の男性客が7割を占めていましたけど、今はお子さん連れや女性の方も来店します。

ネット上で揉めて、なにかあったら怖いからってスタンガンと催涙スプレーを購入された女性もいましたし、不良を集めた格闘技イベントで有名な方が、十数万円分、いろんな護身グッズを買っていかれたこともあります。

最近は、難民で治安が不安視される街から来られる方も少なくないですね。

珍しいところでは、スタンガンを研究している大学の先生が来たことがあります。研究材料として購入されていかれました。

あとは、サムカフ(指錠)を2つと、折りたたみスコップを買った方がいました。手と足の親指を拘束して、スコップでなにをするんだろうって、想像してしまいました。マフィア映画でよくみるシーンみたいなことにならないことを祈っていますが。

──お客さんに感謝されたことはありますか?

災害で被災された女性がスタンガンを買っていかれたのですが、後からすごく役立ったとお礼を言われました。避難所で夜トイレに行くとき、襲われないようにみんなで使い回していたそうです。

避難所で生活している男性の中には、災害のストレスで変なスイッチが入ってしまうことがあって、スタンガンを持っているだけで抑止力になったそうです。

──今後、どんなお店にしていきたいですか?

門戸を広く、幅広い年代の方に来ていただきたいですね。決して相手を傷つけるのではなく、なにかあったときに身を守れるように、グッズの使い方や危機管理に対する意識を当店で高めて欲しいです。

取材・文/集英社オンライン編集部 写真/わけとく

 <プロフィール>
護身用品の専門ショップボディーガード
(https://www.body-guard.jp/)

大分で創業。日本で唯一の護身用品店を全国展開。2018年秋葉原に実店舗をオープン。他に名古屋・伏見店、大阪・なんば店がある。スタンガン、警棒、催涙スプレーは18歳以上、購入時身分証の控えが必須。身の守り方、道具の使い方など親身に相談に乗ってくれる。Webサイトでは24時間いつでも注文が可能。