「34歳独女は夢見ちゃダメなの?」結婚・妊娠・キャリア…結婚相談所に入会した女性の本音「まだ可能性がある年齢だからこそ悩む」

35歳の節目に結婚相談所に入会し、現在婚活に奮闘する大阪市在住の女性(35)。20代から結婚を見据えて付き合っていた彼氏とは6年の交際を経て32歳の時に破局。しばらくはフリーで気ままに生活を送っていたが、「このままではやばい」と35歳の誕生日を前に、再び婚活市場に足を踏み入れた。そのリアルな婚活事情と結婚への思いを聞いた。

「34歳独身女性は夢見ちゃだめなの?」

「空飛ぶユニコーンに乗った王子様と0日婚する!絶対に」

今年8月、「34歳独身女性は夢見ちゃだめなの?」というタイトルとともにnoteに投稿された一件の文面。そこにはこれまでの恋愛遍歴や35歳目前に入会したシビアな結婚相談所での婚活事情が綴られていた。

投稿者は現在、大阪市内に住み、看護師として働く35歳の女性・ミカさん(仮名)だ。これまで婚活パーティーや街コン、合コンなどを主戦場に活動してきたというが、なぜ今回結婚相談所への入会を決めたのだろうか。

「まさに35歳という年齢ですよね。20代のときはこんな私でも婚活市場に踏み出せば、言い寄ってくれる男性がいたり、それなりにモテてはいたんですが、30代に入ると急にモテなくなって。自然な出会いも減るし、このままじゃ埒が明かないと思って、35歳の誕生日を前に入会を決めました。

結婚相談所では男性側から年齢で弾かれることもあると聞いて…。35~40歳前後の女性をターゲットにする男性って40~50代になってくる。私は結婚の末に子どもがほしいという思いがあったので、早いうちに行動に移そうと思いました」(ミカさん、以下同)

こうして結婚相談所に入会したミカさん。入会当初は〝入会バブル〟で何十件も申し込みをもらったが、その大半が40~50代の男性だった。「同世代と結婚したい」という思いから30~35歳の男性に申し込みをするもことごとく断られる日々が続いた。

「お前は何様って思われるかもしれないですけど、35歳でこのレベルってことに…今後どうなるんだろうって落ち込んで。そういう意味では早めに入会してよかったと思ってます」

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結婚を見据えたイケメン彼氏と破局の過去も 

学生時代にあまり目立った恋愛経験もなく、社会人になってからも休日は女友達と遊んだり趣味に費やすことが多かったというミカさんだが、20代のときに一度真剣に結婚を考えた相手がいた。

「26歳の頃、職場の尊敬する32歳の先輩から『今が一番いい時期だから婚活したほうがいいよ』と強く諭されて。先輩が婚活で苦労している話をよく聞いていたので、『こんな美人でも苦戦するのか』と焦って、婚活パーティーに参加したときに出会ったのがその彼でした」

ルックスは俳優の磯山勇斗似で、身長は177㎝、年収1000万円、31歳経営者という、まさに文句なしの高スぺ男性だった。

「もう人生大逆転!勝ち組まっしぐら!みたいな気分ですよね、当時は(笑)」

しかし、そんな最高の彼とは6年間の交際を経て32歳のときに破局。いったい二人の間に何があったのか。

「原因は彼のマザコン気質ですね。彼の実家に挨拶に行った際に、なんでもお母さんにやらせる人だなって思って。ケーキについている透明のフィルムですらお母さんに剥がさせるし、洋服も休日にお母さんと一緒に買いに行ってお母さんが選んだ服しか着ない…みたいな(笑)

それでも彼自身のことはめちゃくちゃ好きだったし、今でもあんなかっこいい人いないんじゃないかってぐらい顔がタイプだったので、『お義母さんと一緒に暮らさなければ大丈夫』と思っていたんですが、結婚の話を切り出しても一向にはっきりせずで。30歳を超えてから、ただただ月日が流れていくことに悶々としていました」

そんな日々の中でも、ミカさんは手に職をつけようと、日中働きながら夜間の看護専門学校に通い、看護師の資格を取得。「資格取れたし、結婚のほうはどんな感じ?」と彼に聞いたところ、再び曖昧な返答だったため、断腸の思いで交際に終止符を打った。

その後、一時は病院に勤務したミカさん。看護師としては若手の部類なため、本来ならそのままキャリアを積んでいきたいという思いはあったが、一般的にタイムリミットがあるといわれる「結婚・妊活」を優先させるため、働き方に融通の利くクリニック勤務に切り替えたという。

「もし女性が45歳まで妊娠できるってなったら、今頃、結婚相談所にも入会せずにバリバリキャリアを積んでいたんでしょうね。そう思うと、女性の35歳までっていろいろ決めなくちゃいけないライフイベントが詰まりすぎだよなって感じます」