「34歳独女は夢見ちゃダメなの?」結婚・妊娠・キャリア…結婚相談所に入会した女性の本音「まだ可能性がある年齢だからこそ悩む」

17人目のお見合いで真剣交際に発展 

そんなこんなで結婚相談所に入会したミカさん。数々のお見合いを繰り返す中で忘れられないほどインパクトの強い男性との出会いもあった。

「強烈だったのは42歳の経営者の方でしたね。見た目も清潔感あって高身長で高年収だったんですが、開口一番『父が浮気して家のお金を使いこんで出て行った』というお金の話をされて。えっ…私お金目当てって思われてる? そもそもお見合い申し込んできたのアンタからやんって思って」

その後も年齢や年収では条件をクリアしているものの、モラハラ気質だったり、亭主関白だったり、30分の遅刻に対して悪びれる様子のない男性など、数々のお見合いを経て、本当に結婚に必要な条件が選別されていったという。

「当初は元カレより年収も高くて若くてかっこいい人って思ってたんですが、健康的でマザコンではなくて、身長が自分よりも高くて、会話ができる人に絞られました」

相談所に入会して半年。ついにミカさんは17人目にお見合いした男性と真剣交際に発展したという。

「彼とは今年8月中旬にオンラインでお見合いし、直接会ったのは9月でした。第一印象は『芸人のオカリナさん(おかずクラブ)に似てるなあ』だったんですが、実際に会うと身長も高いし、清潔感もあるし、話していて感じがよくて優しい。
年齢も2歳上の37歳と同世代。会って2回目のデートで相手から『真剣交際を考えてます』って言われて、それに乗っかる形で5回目のデートで真剣交際に進みました」

現在は結婚相談所内で愛を育んでいるという二人。

「『結婚決まりました』でnoteを完成させたい」と照れながらも笑顔で話すミカさんの表情からは充実感がにじみ出ていた。そんなミカさんに改めて35歳という年齢について今思うことを聞いてみた。

「独身も楽しいんですけどね。ただ45歳になったときに『やっぱり子どもほしかったなぁ、あのとき動いてたら子どもできたかなぁ』っていう後悔だけはしたくないんですよね。不妊治療の末に子どもが授かれなかったり、もう可能性がないってわかったら考え方も変わって吹っ切れますけど、35歳の今はまだ可能性があるし、選択肢も多いって思う。だからこそ悩んじゃうんですけど。

35歳になるまでは、女の価値が下がってしまうという怖さがあったんですけど、そこまで悲観することないし、怖がる年齢でもないなって。もちろんもっと早く動いていたらって思うこともありますが、今の彼とも出会えたし、行動してよかったと思ってます。まだどうなるか分からないけど、今は毎日楽しく過ごせてます」

ミカさんと彼の恋の行方を温かく見守っていきたい。

取材・文/木下未希 集英社オンライン編集部