【新日本】ともに初ドームメイン ザックが翌日リコシェとの防衛戦予告、海野は「メイン後ベルトを掲げて立つ」 IWGP戦会見

 1・4東京ドーム大会でのIWGP世界ヘビー級選手権試合へ向けた会見が6日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、王者ザック・セイバーJr.、挑戦者・海野翔太が出席。ザックがこれを突破し、翌1・5東京ドーム大会でのリコシェ戦を防衛戦とする構えをみせれば、海野は「1・4東京ドームのメインイベントの後にベルトを掲げて立っていてやります」とIWGP初戴冠を誓い、師匠ジョン・モクスリーとの対戦をその先に描いた。

 11・4大阪大会でザックが鷹木信悟を退け、IWGP世界ヘビー2度目の防衛に成功。試合後、海野が現れて挑戦を表明し、1・4東京ドーム大会メインカードが決まった。両者は海野が勝利した7・29福岡大会におけるG1公式戦以来、約5ヵ月ぶりの再戦。両者ともこれが初のドームメイン登場となる。

 挑戦表明時、ブーイングを浴びた海野は反発するファンの声を認識する一方で「大阪の後に誰も出てこなかったのがすべて」、「現状、誰がザックに挑戦するのが一番ふさわしいのかなと見た時に、一番はG1で勝ってるってのはでかい」と主張。「他に文句があるんだったら僕の目の前に立ってシングルでやりましょう」と挑戦者決定戦も辞さないつもりだったが、この日正式決定をみた。

 ドームメインの大舞台は憧れであり、大目標だった。それが初めて実現することになり、海野は「年間通して一番大切な試合だと思ってるので、そこに立つ、選ばれたっていうのはしっかり自信を持つと同時に、プレッシャーや責任もしっかり持って挑みたい」と気を引き締めるばかり。「オカダさんがいなくなって、オスプレイがいなくなって、タマさんもいなくなって、これから新日本プロレス若い世代が引っ張っていかないとダメでしょう」と言い切った海野は「今までやってきたことは間違ってなかったっていうのをすべてぶつけて、自分が1・4東京ドームのメインイベントの後にベルトを掲げて立っていてやります」と堂々予告。「今の彼のやり方が気に食わない。今のスタイルが大嫌い。正直、何が起きてるかわからない。戦って確かめたい」とし、AEWマットで暴君と化している師匠・モクスリーとの対戦実現を見据えた。

 迎え撃つ王者・ザックは3度目の防衛戦。「ショータ・ウミノという名前は新日本プロレスの未来であり、将来的にチャンピオンとなり、新日本プロレス引っ張っていく新世代であることは疑いのないこと」と海野への評価は高く、「今回、海野選手が挑戦者になることに疑問を持っている人もいると思いますが、そういった疑問は自分の中で一つもありません」とキッパリ。「新世代に次代をゆだねていくことが将来的に起こったとしても今ではありません。自分は東京ドームにチャンピオンとしてリングに上がり、チャンピオンとしてリングを降りる初の外国人選手になります」と誓った。

 大阪大会の試合後には電撃登場したリコシェの襲撃を受け、1・5東京ドーム大会での一騎打ちが決まった。「彼が新日本プロレスのリングに戻ってくるのはとてもうれしいニュースだと思います。この会社の中でも素晴らしい功績を残した選手の一人」と評価したザックは、これまで母国イギリスを筆頭に各国で対戦してきたこともあり、「そんな二人が日本でシングルで戦う。これは悪くないアイデアだと思います。むしろ彼の方から戦いたいと申し出をしてくれるなんて、それは最高の誉め言葉」と歓迎した。

 現段階では“スペシャルシングルマッチ”とされているが、ザックは「海野にもし勝つことができれば、翌日のリコシェとの試合はタイトルマッチになります」と2日連続の防衛戦に臨むつもり。「ここで新日本にとっての新時代、ザック・セイバーJr.の時代をあらたに切り開くためにも、また少し新鮮な風が吹くのはいいこと」とし、「2日間連続でメインイベントのリングに上がるかもしれないということで、自分のポジションを新日本プロレスのみならず、世界中のプロレス界において確固たるものにすることができる大事な2日間になる」とさらなる高みを見据えた。