元北海道日本ハムファイターズの岩本勉氏が自身のYouTube『岩本勉チャンネル』を更新。千葉ロッテマリーンズのコーチ就任が発表された建山義紀氏について語った。
■建山氏がロッテ入団
今季まで2年間、日本ハムの投手コーチを務めた建山氏のロッテ入団に岩本氏は「ファイターズにとっても大きなニュースなんですよ」と持論を展開。
入団の経緯は「わからない」と前置きしたうえで、ロッテの金子誠コーチと建山氏が公私ともに仲が良いことを挙げ、「ロッテのユニフォームを着て一緒にやろうぜと(声をかけたことは)十分にありえる」と語る。
その後、岩本氏は東京オリンピックや日本ハム投手コーチ時代を振り返り、指導力を高く評価した。
関連記事:岩本勉氏、日本ハムからのコーチ就任オファーを断った理由を告白 今後の可能性にも言及
■ファイターズの投手が丸裸に?
ファイターズへの影響について岩本氏は「(建山氏は)ファイターズのピッチャーそれぞれの性格まで、把握できているんです」と指摘する。
さらに2024年シーズン、日本ハムがロッテに大きく勝ち越したことに触れ「ロッテ打線はファイターズのピッチャーを攻略したいですよね。建山さんは投手コーチでマリーンズに入団したとしても、バッティングコーチやバッターたちから質問の嵐だと思う」と予想。
そのうえで「そうなったらね、言い方は悪いけど、丸裸になる可能性があるでしょ。ロッテの打者とファイターズのピッチャー」と語った。
関連記事:新庄剛志監督はサヨナラ被弾した齋藤友貴哉を「今後も使ってほしい」 岩本勉氏が提言
■日本ハム投手陣は「逆手に取る事が必要」
日本ハムの投手陣には「そういうことが考えられるんであれば、ファイターズの投手はそれを逆手にとった、もう1ページ、2ページ、3ページと野球ノートを増やす作業が必要なんですよ」と提言。
さらに「建山コーチがマリーンズのユニフォームを着て指導するとなったときに、ファイターズの投手陣にはピリッと緊張が走ったと思う」と持論を展開した。
関連記事:岩本勉氏、日本ハムからのコーチ就任オファーを断った理由を告白 今後の可能性にも言及
■建山氏にエール
建山コーチの退団で「僕のなかでの計算が少し変わった」と話した岩本氏は、「ファイターズも武田久コーチや加藤武治コーチ、ファームのコーチを含めても良いコーチが揃っているので、傾くということはまったくない」と呼びかける。
その後もファイターズとマリーンズへの影響を語った岩本氏は「新天地で建山くん、がんばってくださいよ。年末年始、何回かゴルフする機会があると思うけど、そこでじっくり話をしよう、言える範囲で」とメッセージを送っていた。
関連記事:新庄剛志監督の凄さを建山義紀コーチが告白 「勘が当たりすぎて…」
■ロッテにとって大きな補強
新庄剛志監督のもと、2年間投手コーチを務めた建山氏。10月末に日本ハムから退団が発表され、11月5日に千葉ロッテマリーンズのコーチ就任がアナウンスされた。
ロッテは吉井理人監督、金子ヘッドコーチ、黒木知宏投手コーチと日本ハムでコーチを経験した人物が多数在籍しており、建山氏にとってはコミュニケーションが取りやすい環境だと思われる。
日本ハムに大きく負け越し、優勝を逃したロッテにとっては、大きな戦力補強といえそうだ。
■岩本氏が建山氏のロッテ入りを語る
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)