ITが不可欠な世の中だからこそ、その関わり方を見直す良いきっかけになるのではないだろうか。
■11月9日は「IT断食の日」知ってた?
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女700名を対象に実施した調査では、全体で4.7%の人が「IT断食の日があることを知っている」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は5.3%、女性は4.0%という結果になっている。
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■「IT断食」という言葉は知っていたけれど…
編集部が話を聞いた30代の男性は、「IT断食」という言葉があるのは知っていったけれど、記念日があることまでは知らなかったそう。
コロナ禍を経験して、なおさらダイレクトコミュニケーションの大切さを感じたという男性は、「なんでもメールやチャットで済ませずに、面と向かって話したいと思うこともあるので、そういう流れを作るいい記念日だと思います」と頷いた。
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■オフィスをいい(11)空(9)気にする日
「IT断食の日」を制定したのは、システム開発やコンサルティング事業、ITソリューション事業などを展開する株式会社ドリーム・アーツだ。“オフィスをいい(11)空(9)気にする”という語呂合わせによるもので、2019年に日本記念日協会から正式に認められた。
“企業活動におけるコミュニケーションでITは不可欠なものだが、ITに依存しすぎてしまうことで、人と人とのリアルなコミュニケーションや、人が集まるリアルな「場」が生み出す協創機会の重要性を見落としがち”であると考えた同社。
“あえてITを断つ時間を設けることで、コミュニケーションを活性化させ協創を生み出すことを意識的に実施する日として「IT断食」の日を設けることにした“と記念日制定の背景を説明している。
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■アナログの良さを再認識するきっかけに
ちなみに、この「IT断食」という言葉は、同社の社長・山本孝昭氏と、数々の企業の取締役を務めてきた経営者で経営学者の遠藤功氏が2011年に発刊した『「IT断食」のすすめ』(日経BPマーケティング)をきっかけに広く知られるようになったという。
「ネット疲れ」「SNS疲れ」などという言葉もあるように、めまぐるしく飛び交う情報に疲れを感じている人も少なくない。その流れに乗ることが当たり前の世の中になってきてはいるが、IT断食の日を機に、アナログの良さを感じながら過ごす時間を作ってみるのも悪くないのではないだろうか。
(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年10月8日~2024年10月13日
対象:全国10代~60代男女731名 (有効回答数)