11月9日、第103回全国高校サッカー選手権大会の地区予選が全国各地で開催され、新たに一挙15の代表校が確定した。
千葉のファイナルは流経大柏と日体大柏の“柏ダービー”となった。試合は前半7分、さっそく均衡が破れる。セットプレーを連続させるなど攻勢を仕掛けていた流経大柏は、敵ゴール前でのつなぎから奈須が鮮やかなダイレクトシュートをねじ込んだ。その後は日体大柏の速攻に苦しめられるも守備陣が身体を張って凌ぐ。するとアディショナルタイム、左サイド宮里の絶妙クロスをファーで待ち構えた奈須がふたたび豪快ヘッドで合わせて追加点。俄然優位にゲームを進める。
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後半もペースを譲らない流経大柏は同21分、ロングボールがこぼれたところを粕谷がプッシュしてリードを3点に広げると、27分にも粕谷が再度決めて一気に畳みかけた。日体大柏の反撃を1点の抑えた流経大柏が4-1で勝利し、3年ぶり8回目の県制覇を成し遂げた。
滋賀決勝は昨年度の本大会で準優勝を飾った近江と、リベンジを遂げて3年ぶりの戴冠を期す草津東が激突。立ち上がりから拮抗したゲームが動いたのは前半32分だ。草津東はゴール前の混戦から波多野が綺麗にゴールに流し込んで先手を取る。さらに5分後にはPKの好機を得るが、これは近江GK山崎のスーパーセーブに阻まれた。
それでも、次の1点を奪ったのは草津東だった。後半15分、味方が落としたボールで裏へ抜け出した力石が追加点をゲットしたのだ。力石は同27分にもカウンターからループショットでチーム3点目を挙げ、終わってみれば草津東が3-0で快勝。3年ぶり13回目の本大会切符だ。
激戦区・大阪の頂上決戦は履正社と阪南大高が対峙した。ともに攻撃サッカーを標榜する両雄の闘いはのっけからヒートアップ。攻守がめまぐるしく入れ替わる白熱のバトルを繰り広げる。スコアレスでハーフタイムを折り返し、最初のゴールが生まれたのは後半13分だった。阪南大高は梅原が左サイドを打破し、その折り返しを主将の福本が蹴り込んだ。
さらに阪南大高は20分に電光石火のカウンターから岡田が、同27分には左CKから硲が頭で決めてあっという間に3-0とした。終盤にも2点を加えた阪南大高が5-0の大差勝ちを収め、3年ぶり3回目の出場を決めている。
群馬決勝はインターハイに続く全国行きを目ざす共愛学園と、県4連覇を狙う名門・前橋育英が対戦。分厚いポゼッションで後者が押し込めば、前者はスピードとパワーを活かした鋭い速攻と豪快なリスタートで応戦と、ともにアグレッシブな姿勢を貫く。それでも互いに決め手を欠いてゴールは生まれず、80分を終えても0-0で推移した。
そして迎えた延長前半7分、ついに試合が動く。前橋育英は佐藤とのワンツーから瀧口が冷静に決めて先制に成功。さらに2分後にはエースのオオノジュが蹴り込んで趨勢を定めた。試合は延長後半にも加点した前橋育英が3-0で勝利し、夏ベスト4で敗れたライバルを撃破。4年連続27度目の本大会出場だ。
そのほかの決勝会場では山梨学院(山梨)、上田西(長野)、龍谷富山(富山)、愛工大名電(愛知)、帝京大可児(岐阜)、津工(三重)、明誠(島根)、徳島市立(徳島)、寒川(香川)、高知(高知)、那覇西(沖縄)がそれぞれ競り勝ち、全国行きを決めている。
[11月9日の予選決勝結果]
群 馬:前橋育英 3-0 共愛学園
山 梨:山梨学院 2-1 東海大甲府
長 野:上田西 2(7PK6)2 市立長野
富 山:龍谷富山 2-0 富山東
千 葉:流経大柏 4-1 日体大柏
愛 知:愛工大名電 3-2 大同大大同
岐 阜:帝京大可児 4-2 中京
三 重:津工 1(6PK5)1四日市工
滋 賀:草津東 3-0 近江
大 阪:阪南大高 5-0 履正社
島 根:明誠 5-1 益田東
徳 島:徳島市立 6-1 徳島商
香 川:寒川 1-0 尽誠学園
高 知;高知 7-0 明徳義塾
沖 縄:那覇西 4-1 宜野湾
11月9日終了時点で本大会出場を決めているのは26校。組分け抽選会は11月18日に行なわれ、本大会は今年も12月28日に開幕、1月13日に国立競技場で決勝戦が開催される。
構成●高校サッカーダイジェスト編集部
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