今季からウェストハムでプレーするアーロン・ワン=ビサカが、英紙『THE STANDARD』のインタビューに対応。マンチェスター・ユナイテッド時代の苦悩を明かした。
ロンドン出身で間もなく27歳の誕生日を迎えるワン・ビサカは、地元のクリスタル・パレスでプロデビューし、2019年夏にユナイテッドに移籍。新天地でもスプリント力と対人能力を活かした守備でアタッカーを困難に陥れ、プレミアリーグ出場を重ねていった。
しかし3年目は20試合、4年目は19試合、そして5年目の昨季も22試合と近年はフル稼働できず。トーンダウンの傾向にあったなか、今夏にウェストハムに活躍の場を移した。
クラブこそ違えどロンドンに戻ってきた今、ワン=ビサカは21歳の若さで世界屈指の名門に加入した当初を回想。辛い記憶をたどった。
「難しかったよ。とても難しかった。(マンチェスターには)1人で行ったし、家を離れるのは初めてだった。プレーステーションを除けば、(頼れる友は)誰もいなかった。マンチェスターは(ロンドンと比べて)規模が小さいから、誰もが起きている出来事全てに気付いているんだ。ネガティブを避けるためには、精神的に強くなければならない」
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故郷を離れて間もない頃は、孤独を強く感じていたというワン=ビサカ。トレーニングが終わると午後にロンドンに戻り、友人や家族と数時間過ごした後、その日の夜にマンチェスターに戻り、翌日また同じサイクルを繰り返していたようだ。
それから時は経ち、心身ともに成長して帰還した対人のスペシャリストは、愛するロンドンに歓喜をもたらせるか。招集経験はあるものの、出場経験のないイングランド代表で念願の初キャップも刻みたいところだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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