『SUNNY VOYAGE 2024 〜Akitoshi Saito Ridge Road Last OSAKA〜』エディオンアリーナ大阪第2競技場(2024年11月9日)
GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合 ○HAYATA&YO-HEY vs Eita&谷口周平×
涙ぐましい減量で100kg未満を達成した谷口がGHCジュニアタッグ王座挑戦を果たしたものの、“マイバッハ谷口化”がアダとなって王座奪取には失敗。一方で3度目の防衛に成功した“金髪夫婦”HAYATA&YO-HEY組には、タダスケ&菊池悠斗組が挑戦表明し、RATEL’S同門対決による王座戦が決定的となった。
王座返り咲きを果たしたいEitaに押し切られ、キャリア19年で初のジュニア王座挑戦を目指すことになった谷口。X(旧ツイッター)で毎朝毎夜の体重報告まで強要され、涙ぐましい減量の末に、この日の試合前に行われた公開計量で「94.5kg」を達成した。
直前の前哨戦ではEitaから“暴走鉄仮面”マイバッハ谷口時代のマスクを強制装着され、覚醒の大暴走も繰り広げていた谷口だが、この日は素面で登場。いざ試合が始まるとロープ渡りやコルバタなどの”ジュニア殺法”を披露して場内を沸かせたものの、慣れないプランチャは足をもつれさせて失敗…。そればかりか減量がたたってか、軽々と金髪夫婦にダブルのブレーンバスターで投げ飛ばされてしまう。
頼みのマイバッハマスクもHAYATAがEitaから奪って”変身”を許さず。それでも必死に巻き返したEitaは、谷口とレフェリーが交錯して無法地帯化したスキにマスクを奪還、ついに谷口に“装着”した。
覚醒したマイバッハは金髪夫婦を簡単にラリアットやボディスラムで次々に投げ飛ばしたものの、Eitaを味方と認識せずにラリアットやボディスラムで蹴散らす。それでも単身HAYATAをラリアットで押しまくり、Eitaはマイバッハの凶器・刺又(さすまた)まで投入。応じたマイバッハもYO-HEY相手に久々に刺又式デッドリードライブを敢行してみせた。
止まらないマイバッハは前哨戦で散々3カウントを奪われたHAYATAのスクールボーイも簡単に踏ん張って押しつぶす。逆に喉元をつかんで引きずり起こすや、チョークスラムを狙った。
だが、上空でマスクをつかんだHAYATAは、そのまま一気にマスクを剥がす。一瞬にして“ダメ谷口”に戻った相手をスクールボーイで丸め込み、完璧な3カウントを奪ってみせた。
Eitaは直前にマイバッハのラリアットで吹っ飛ばされており、カットに入れず…。結果として“マイバッハ復活”がアダとなって敗れた谷口は、Eitaに蹴りを入れられながら顔を隠して逃げるように姿を消した…。
3度目の防衛に成功した“金髪夫婦”のもとに意外な挑戦者が現れる。セコンドに就いていた同門RATEL’Sのタダスケ&菊池だった。
マイクを握ったタダスケは「YO-HEY、HAYATA防衛おめでとう。早速やけど、お前らのベルトに俺と菊池悠斗で挑戦させてくれ。俺はな、お前らと真剣勝負がやりたい。俺はRATEL’Sをただの仲良しユニットにしたくない。お互い本気になるんやったら、ベルトを懸けたほうが本気になれるやろ。どうや? 本気でやろうや」と挑戦表明。
YO-HEYも「タダスケ、悠斗、お前らのその言葉、メチャクチャ待っとった。いつお前ら2人がこのベルトに挑戦するか今か今かと待ってた。いいか、俺らRATEL’Sでやるんや。それやったら、ノアジュニアに、いや”NOAHにRATEL’Sあり”という試合を俺ら4人で見せてやろうぜ」と即諾。かくして、RATEL’S同門対決による王座戦が決定的となった。