黒田監督の来季続投決定がFC東京戦にもたらした影響はあったのか。「あちこちから聞こえてきた声が嬉しかった」という当人の答…【FC町田ゼルビア】

 2024年11月9日、FC町田ゼルビアがFC東京を3-0と下し、リーグ戦で6試合ぶりの勝利を飾った。この試合の前日に黒田剛監督の契約更新が発表されていたので、公式会見で記者のひとりが次のような質問をした。

「昨日に来季続投が発表されたことと、今日、久しぶりに町田らしいサッカーができたこと、何かリンクしている部分はありますか」

 すると、黒田監督は「昨日の今日なので選手たちにはそういう話をしていない。ただ、選手たちは色々とネット情報を把握しているので」と回答したうえで「そういうことよりも」と言葉を継いだ。
 
「みんながひとつになることを優先してやっていました。来年、誰が監督をやるということよりも、今のチームでやれる残り3試合というところにしっかりとベクトルを合わせていました。

ここで触り触りプレーすることはファン・サポーターに対しても申し訳ない。国立では戦う姿勢を持って、走りに走って、そういう気持ちでやらないと勝利の女神は微笑まないと。高校時代からここでは何回もプレーさせていただいて、勝利に導いた時にはそういう気持ちで取り組んでいた。当時のことが頭をよぎりながらテクニカルエリアに立っていました」

 来季続投について「ファン・サポーターの方々からは『来年も頼む』と。その声があちこちから聞こえてきたのは嬉しかったです」と答えた黒田監督も、FC東京戦での成果については「選手がひとつになれたこと、自分たちのサッカーを改めて確認できたことが大きかったです」と話していた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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