新参者のFC町田ゼルビアがJ1昇格初年度から“東京制覇”。この結果を受け、キャプテンの昌子源が首都クラブの意義について持論展開

 今季のJ1リーグ、“新参者”のFC町田ゼルビアが東京ヴェルディ、さらにFC 東京を相手にダブルを達成。J1昇格初年度からいきなり同じ東京をホームタウンとするライバル2クラブにいずれも連勝を飾ったのは偉業と言えるかもしれない。

 振り返れば、4月21日にアウェーでFC東京を2-1で下すと、5月19日にはホームで東京Vを5-0と一蹴。そして7月14日に敵地で東京Vに1-0と競り勝ち、11月9日には国立競技場でFC東京に3-0と完封勝利を収めた。4戦全勝、“東京制覇”である。

 この結果を受け、キャプテンの昌子源に質問してみた。「東京の2クラブにいずれもダブルを達成した意義は?」と。すると、昌子から「クラブにとっては大きいと思います」との回答があった。

 続けて、昌子は“首都クラブの意義”についても持論を展開してくれた。
 
「首都・東京は世界でも知られている都市で、しかも良いイメージを持たれていると思います。その首都のクラブがトップリーグに3チームもいるということがまず素晴らしいです。しかも今季の順位表を見ると、いずれも10位以内にいて。もちろん揃ってトップのほうにいるのが理想ですが、首都クラブ同士が対戦すると勝ち負けが出てきます。

それはそれで仕方ないとはいえ、普段は同じ東京のチームとして頑張っている。世界を見ても首都のクラブが強いし、そうなるためにもライバルであると同時に仲間として切磋琢磨していきたいです」

 ライバルを撃破した感覚よりも同じ首都クラブとして強くなっていきたいと、そんな願望を昌子は抱いていた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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