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首都圏で多発する強盗事件。闇バイトに応募して、強盗に加わった容疑者が逮捕されているが、“サケの町”として知られる北海道斜里町の川で、サケを密漁した疑いで逮捕された4人のうちの一部が「SNSで集められた」と供述。闇バイトであったことが明らかとなり、漁業関係者らを震え上がらせている。
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10月3日までに北海道斜里町の海別川でサケを密漁したとして水産資源保護法違反の疑いで北海道警斜里署に逮捕(10月23日再逮捕)されたのは、千葉県柏市の無職の男(61)、千葉県松戸市のベトナム国籍の男ら4人。調べに対し、男らは「SNSで集められた」と闇バイトであることを認めている。
「逮捕されたのは4人ですが、実行犯グループは10人近くいるとみられ、警察はトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)の犯行とみて捜査を進めています」(全国紙社会部記者)
闇バイトは、トクリュウの指示役などがⅩなどのSNSやネット掲示板で「短時間で高収入が得られる」と呼び掛け、詐欺の受け子や強盗・窃盗などに加担させるというもの。
ナマコの密漁にもトクリュウの魔の手が…
SNSなどでの闇バイト募集の謳い文句は「即日払いのバイトあります」、「ホワイトな高額案件あります」、「深夜に人を運んでください。報酬5万円」、「報酬35万円 資金調達。持ち逃げされた金を回収する仕事」、「仕事あります 最低5万円から」、「引っ越し即日払い10万円」、「高額案件 タクシー業務、書類運搬受け取り 日給5万円」など、さまざま。
「この他にも、犯罪に繋がる闇バイトはありますが、現在、世間を騒がせているのは首都圏で殺人まで起きた強盗事件です。まさか、サケの密漁に闇バイトが関わっていたとは驚きですね」(事件ライター)
今後、トクリュウが蠢く密漁犯罪は増えていくとみられている。
「“海のダイヤ”と呼ばれるナマコの密漁は後を絶ちません。トクリュウの仕業となると、漁業関係者にも身の危険が及びますよ」(同)
密漁のトクリュウ対策も急務だ。
「週刊実話」11月21日号より