敗戦近付く89分、ボーフムを救ったのは27歳のサムライ! 殊勲の三好康児が喜び「ただただ素晴らしい気分」「大きな意味がある」

 27歳のサムライが、ドイツで大きな一歩を踏み出した。

 11月9日に開催されたブンデスリーガ第10節で、成績不振で今夏に就任したばかりのペーター・ツァイドラーを解任し、ディーター・ヘッキングを新監督に迎えたボーフムは、昨季王者のレバークーゼンとホームで対戦。終了間際に追いつき、1-1で引き分けた。

 土壇場で貴重な同点弾を叩き込んだのが、69分から出場した三好康児だ。敗戦に近付いていた89分、背番号23は鋭い反転でペナルティエリア内に侵入した後、ダニ・デ・ヴィトにパス。これは上手く繋がらなかったものの、すかさずセカンドボールに反応すると、利き足とは逆の右足で狭いニアを打ち抜き、ホームサポーターを熱狂させた。
【動画】初ゴールはパフォも含めて記憶に残る劇的弾!レフティ三好が右足で大仕事
 今夏にバーミンガムから加入し、待望の初ゴールを奪った三好は、試合後にインタビューに対応。クラブ公式サイトによれば、「重要な勝ち点を取れて、ただただ素晴らしい気分だ」と切り出し、喜びを熱く伝えた。

「僕らチーム、クラブ、全てのファンにとって、この勝点1は大きな意味がある。シーズンの新たなスタートになるかもしれない。ファンの応援は物凄かったし、雰囲気も素晴らしかった。彼らは最初から僕らを後押ししてくれたし、失点した後も支えてくれた。そして最後にまた前に押し出してくれた。僕はみんなのためにこのゴールを決めたんだ。

 チームとして同じ方向に進めたのは、ディーター・ヘッキング新監督のおかげでもある。彼は僕らの結束力を高めてくれた。もっと共に向上していかなければいけないけど、今日は共に立ち上がり、互いのために戦う姿勢を示せたよ」

 新体制初陣で印象的な結果を残したボーフムと三好。次は今季初勝利を掴み、1日も早く最下位を脱出したいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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