「遠藤航を超える選手は彼以外に考えられない」鄭大世が絶賛する“最終予選未招集”の日本人MFは?「デュエル王になるんじゃないかな」

 9月から始まった北中米ワールドカップのアジア最終予選で3勝1分けと首位を快走する日本代表は、選手のクオリティと層の厚さは史上最強とも評されている。4大会連続でワールドカップに出場している長友佑都も、そう認めているほどだ。

 とはいえ、替えの利かない選手ももちろんいる。キャプテンの遠藤航はその一人といえるだろう。

 連勝が止まった今予選第4節のオーストラリア戦(1-1)では、このリバプールのボランチが体調不良で欠場した。

 代役として起用された田中碧は及第点を十分に与えられるパフォーマンスをしたものの、ダブルボランチの一角でそれまで攻守に奮迅の活躍を見せていた守田英正が遠藤の役割をこなそうとプレーしたため、やや躍動感を欠いてしまった印象だった。

 結果、日本代表全体に停滞感があったのは否めない。

 その主将は現在31歳。次のW杯まではもちろん主軸を担うだろうが、その座を脅かすような選手、後継者になりうる若手が出て来る必要がある。
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 ABEMAでブンデスリーガなどの解説を務めている鄭大世氏は、ドイツのマインツで奮闘する佐野海舟がその後釜になり得ると主張する。

「遠藤航を超える選手は彼以外には考えられないと思う。ポゼッションのところは、バルサのデ・ヨングのようなポゼッション職人ほどではないけど、守備は遠藤ぐらいすごい。デュエル王になるんじゃないかな。マインツでもちゃんと自分の力を出せるぞというのを見せている」

 FC町田ゼルビア時代に共闘した佐野について、「町田でやっているときからすごいという話をしていた」という鄭大世氏は、この23歳のボランチが、かつて遠藤が2シーズン連続で輝いたブンデスリーガのデュエル勝利数1位も狙えると見ているようだ。

 北中米ワールドカップのアジア最終予選のメンバーには入っていないものの、佐野の実力を高く評価した。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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