元読売ジャイアンツの高橋尚成氏が自身のYouTubeチャンネル『高橋尚成のHISAちゃん』で、ポスティングシステムを利用してMLB移籍が決まった佐々木朗希投手について持論を展開した。

■佐々木投手がMLB移籍

高橋氏が佐々木投手のMLB移籍を語った今回の動画。

35歳でアメリカに渡った経験を持つ同氏は「若ければ若いほどアメリカの野球にアジャストできる」「23歳でメジャーリーグに挑戦できるのはプラスになる」と持論を展開する。

25歳ルールで譲渡金が低い金額となるにもかかわらず、移籍を認めたロッテ球団には「これは仕方ないですよね。ロッテが容認したわけですし。お金のことではなく、若いプレイヤーをサポートしたということ。素晴らしい決断をしたと思う」と称賛した。

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■ロッテファンの感情に理解

一部のマリーンズファンからポスティングを認めた球団に批判が集まっていることについて感想を質問された高橋氏は「これは難しいですよ」とポツリ。

続けて「ロッテファンの方達は『なんでだって』いう気持ちになる方のほうが多いと思うんですよね。僕もファン目線で見たとき、『なんでだよ』という気持ちになる」とコメントする。

そのうえで「あと2年待って大金がロッテに入ったとしたら、それをもとにチーム編成ができると思う。そうなると将来的に強いチームができる可能性もあるので。 ロッテファンの方にしてみたら、『なんで』と気持ちになるのかもしれない」とファンの批判的な感情に理解を示した。

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■「応援していただけたら」

さらに高橋氏は「いろいろなハードルを乗り越えて結果を出したと思うんですよね、佐々木投手は。ファンの方はいろいろ言いたいことはあると思うんですけど、そこをグッと飲み込んで、なんとか応援していただけたら」と訴える。

また、スタッフから「ジャイアンツだったら認めているか?」と質問されると、「自分の時代はポスティングを認めていなかった」と話したうえで、山口俊氏がポスティングで移籍したケースを紹介し、「日本プロ野球という全体のくくりで考えて、選手のためにうまくシステムを使ってほしい」とコメントした。

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■OBのあいだでも賛否両論

佐々木投手のポスティングシステム移籍については、プロ野球OBのあいだでもかなり意見が分かれている。

高橋氏や岩本勉氏のようにファンの批判を理解しつつも「応援してほしい」と訴えるOBもいるが、「選手会を離脱した選手が権利を行使するのはおかしい」「もっとロッテに貢献してから行くべきだ」と話すOBも少なくない。

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■高橋氏が佐々木投手のMLB移籍を語る
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治