“守田からポジションを奪った男”が最終予選で出番なし。森保ジャパンの凄まじい選手層を物語る【現地発】

 4節を終えた北中米ワールドカップ・アジア最終予選で首位に立つ日本代表で、MVP級の活躍を見せているのが、MFの守田英正(スポルティング)だ。攻守に躍動し、ボランチながら第2節のバーレーン戦では2ゴールをマークするなど目に見える結果も残している。

 いまや替えの利かない存在になりつつあるが、今年1月のアジアカップでは一時的にポジションを奪われた。

 グループステージ第2戦でイラクに1-2で敗れたのを受け、第3戦のインドネシア戦では旗手怜央(セルティック)が起用されたのだ。

 そのインドネシア戦で奮闘し、3-1の快勝に貢献した旗手は、続くラウンド16のバーレーン戦でも先発に名を連ねたものの、負傷をして前半で守田と交代。以降、しばらく戦線から離脱した。

 森保ジャパンは15日のW杯予選で、再びインドネシア代表と相まみえる。旗手は1月の試合を振り返り、「普段やっているような、後ろと前の潤滑という所と自分の良さである顔を出す所。どんどんパスだったり、ドリブルを出せた。自分の良さがしっかり出たのが良かったかなと思う」と回想しつつ、こう言葉を続けた。

「もう過去の話なので、相手も変わっていると思うので、前回のうまくいったと言うところよりは、自分たちが持っている強さをしっかり出せるような準備をしていきたい」
【画像】インドネシア&中国戦に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介!
 そのアジアカップを経験し、「やはりアジアの大会はレベルがすごく高い」と感じたという。

「アジアのチーム自体がレベルが上がっていると言うところにしっかり目を向けてやっていければいいかなと思います」

 一時的とはいえ、守田からポジションを奪ったMFは、しかし今予選ではまだ出番なし。9月シリーズでは2試合ともベンチ外という悔しさも味わった。2チーム分を作れるほどタレントが豊富な森保ジャパンの凄まじい選手層を象徴しているとも言える。

「自分のプレーに集中する。ただその1つだけ」との思いで、クラブでは、ドイツの強豪RBライプツィヒからついにチャンピオンズリーグ初ゴールも奪った。

「キャリアにとって重要なゴールかなと思います。ただ、3年目で初めて取ったんで、やっと取れたという気持ちでもある。ただ、そういう貴重なゴールを取れたのはすごく良かった」

 結果は残した。後は出番を待つのみだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

【記事】「日本の恐ろしい準備」「冗談じゃない!」森保ジャパンの“インドネシア対策”に対戦国メディアは戦慄!「ゾッとする…」

【記事】「中国なら宇宙人以上」「帰化して」日本代表で起用しないならほしい! 森保監督が招集しない29歳FWに中国代表入りを望む声!「我が国ならとっくにキング」

【画像】キュートな新ユニ姿を披露!日本代表戦に華を添えた影山優佳を特集!