2:キュートなくまの形をした伝統的な「もなか」
「いと達のもなか」350~342円(税込)
2つ目は、まるで洋菓子が入っていそうな家型のパッケージに入った和菓子。京都にある「御室和菓子 いと達」の、「いと達のもなか」です。
場所は、仁和寺のほど近く。閑静な住宅街の一角で、ご夫婦で営まれています。外観はいかにも和風ですが……
一歩足を踏み入れると、北欧を彷彿とさせるおしゃれな空間が。実は奥様が北欧好きで、さらに和菓子と北欧は意外にも相性がいいのだそう。
「fikaうたかた」432円(税込)
お店に並ぶ和菓子もあっと驚くビジュアルです。蒸し羊羹の「fikaうたかた」は、ピンクのドットがとてもキュート。近くにある仁和寺の御室桜ともリンクさせているのだそう。
「いと達のもなか」350~342円(税込)
そしてイチオシの手みやげが、最初に紹介した「いと達のもなか」。2021年10月に行われた竜王戦で、藤井聡太さんの“おやつ”に選ばれたことでも話題になりました。
くまたちのワンポイントは、和菓子の「すり蜜」という技法で描かれています。「いと達のもなか」を考案していた頃、世間ではアイシングクッキーが流行していて、「それならば和菓子でも」と、和菓子の技法を施して古典的な京菓子の美意識を込めたのだそう。
黒糖と「一休寺納豆」で風味づけをしたこしあんは、甘みをじっくり楽しんだ後に、ほんのりしょっぱさが口の中に広がる奥深い味。現在開催中の、第37期竜王戦でもおやつに選ばれているそうですよ。
話題性もあり、子どもも大人もきっと笑顔になる手みやげです♡
御室和菓子 いと達
京都府京都市右京区龍安寺塔ノ下町5-17
画像/anna、文/中野純子