中居正広 (C)週刊実話Web

日米両国の球界から取材NGを食らってしまったフジテレビ。この影響によって年末恒例特番が大ピンチを迎え、中居正広がとばっちりを喰らうかもしれない。

フジは今年6月、ロサンゼルス・ドジャースに属する大谷翔平の自宅を報道し、取材パスを剥奪され出禁状態になったと報じられた。

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これを受け、7月に『Live News イット!』でキャスター陣が謝罪。その甲斐あってか、ドジャースとニューヨーク・ヤンキースによるワールドシリーズの放映権を勝ち取り、午前中に生中継し、ゴールデンタイムに再放送を行なった。 

しかし、大谷の怒りは収まっていなかったようで、ドジャースが世界一に決まった試合では取材を拒む場面があり、大きな注目を浴びた。 

「試合後、報道陣がグラウンドへ降り、喜ぶ選手たちにインタビューを行った。しかし、大谷はフジテレビの声掛けにぶぜんとした表情をし、何かを伝えるとそのまま退散。この様子は中継でも流れて話題になりました」(スポーツライター) 

さらに、フジはワールドシリーズ中継によって、NPB(日本野球機構)の取材パスも剥奪されてしまう。 

「ワールドシリーズ再放送と日本シリーズ生中継が裏被りになったことが問題視され、NPBがフジの日本シリーズ取材パスを剥奪したのです。これにより、11月9日に行われたプレミア12・侍ジャパンとチェコの強化試合も、取材パスが発行されませんでした」(同) 

この措置について、11日にNPB・井原敦事務局長が「日本シリーズというのは日本のプロ野球にとって最大の価値がある」「信頼関係が著しく毀損されたという認識」などと説明。日本野球よりメジャー優先を問題視したと明言し、近日、フジ側と話し合いの場を設けることも明かしている。 

ワールドシリーズ、日本シリーズ、侍ジャパンと、シーズン最後の一大イベントを立て続けに取材拒否にされてしまったフジ。この影響はスポーツ報道のみならず、バラエティにも大きな打撃を与えそうだという。 

映像素材が使えず『たまッチ!』ピンチか 

フジテレビは例年、野球のシーズンが終わった12月頃、中居が司会を務める『World Baseballエンタテイメント たまッチ!』『中居正広のスポーツ珍プレー好プレー』の2本を放送している。 

しかし、大谷や日本シリーズ、侍ジャパンの取材拒否により、放送はかなり雲行きが怪しくなる。 

「フジが取材できなかったのは、いずれも大イベントですから、ここの映像素材がないと、番組の成立が怪しくなる。そもそも、放送時期が12月なのは、全てが終わって総括する意味があるわけで、これが危うくなると放送の価値そのものが問われるでしょう」(民放キー局関係者) 

特に危ういのは、元巨人コーチ・元木大介氏がファミリーを務める『たまッチ!』だ。 

「『珍プレー好プレー』はシーズン中の映像や過去映像も放送するため、ポストシーズンの素材がなくても何とかなる。問題は『たまッチ!』で、こちらは不定期放送な分、開幕前・シーズン終了直後など節目のタイミングで放送しており、内容も旬でタイムリー。日本シリーズもワールドシリーズもプレミア12も取材ができていないのでは、かなり厳しいのだろう」(同) 

『たまッチ!』に関しては、大谷の映像そのものが使えるか怪しいという。その原因は、何を隠そう元木氏だ。 

「そもそも、大谷がグラウンドで睨みつけて取材拒否したのは元木氏なんです。元木氏は『たまッチ!』ファミリーですから、彼がフジの腕章を着けて取材したということは『たまッチ!』の取材ということになる。あれだけ嫌悪感を剥き出しにしては、番組で大谷の映像を使うことがオールNGもあり得るでしょう」(前出・スポーツライター) 

番組は『アンタッチャブル』が北海道日本ハムファイターズ時代の大谷を取材し、山崎弘也がベーブ・ルースのモノマネをしたところ、大谷のツボに入って爆笑した過去がある。 

この映像は名場面として何度も繰り返されているが、あの頃の良好な関係は戻ってこないのだろうか。