「幸運の下着はキツくて入らなくなった」ストロールが明かすレースの迷信。ファッションスタイルにも変化?

 アストンマーティンのランス・ストロールは、F1で8シーズン目を迎えた。キャリア当初は“スウェットパンツにTシャツ姿”を自認していたストロールだが、160戦以上を戦い、表彰台を3度経験する中で、自身のスタイルセンスが大きく進化したという。

 ストロールは今でもゆったりとした服装を好むが、実の父親であり、ファッション界の大物からF1チームオーナーへと転身したローレンスから影響を受けたことは明らかだ。

 チームスポンサーであるBOSSのオースティン店でストロールはこう語った。

「僕はいつもファッションセンスが良いんだ。似合うモノを見る目を持つよう教えられてきた」

 ローレンスは、ラルフ・ローレンやマイケル・コース、トミー・ヒルフィガーらと共に仕事をし、ファッション業界における地位を確固たるモノにした。2004年にはVOGUEアメリカ版の編集長アナ・ウィンターから、ファッション界の一大イベント『メット・ガラ』の共同議長に抜擢されるに至った。2025年のメット・ガラではメルセデスのルイス・ハミルトンが共同議長を務める。

 息子のストロールはメット・ガラに興味があるか、という質問に対して「たぶん、いずれは出席するだろう」と答え、「今はレーシングカーのことをより考えている」と付け加えた。

 よくあることだが、レースでは様々な迷信がある。ストロールもレーシングブーツやレーシンググローブ、そして下着に至るまで、“幸運の一品”があることを明かした。

「かなり気持ち悪いだろうけど、僕は(レーシングブーツを)1シーズン履きつぶすことにしている」

「慣れてくるにつれて履き着心地が良くなるということもあるけど、迷信的な要素もある。シーズン中にいいレースができたら、ブーツとグローブを使いまわしたくなる

「幸運の下着みたいなのもあって、それは僕が8歳のときだった。それから13〜14歳くらいになるとキツくなってきて、迷信を捨てなきゃいけなかったんだ」