一見簡単な漢字でも、送り仮名が付くと読めなくなってしまう人も多いのではないでしょうか。「延」という漢字は「えん」と読むことが多いですが、「延る」は「えんる」とは読みません。あなたは「延る」を正しく読むことができますか?

■「延る」って何と読む?

Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女621名を対象に「延る」の読みかたに関する意識調査を行ったところ、「のびる」と読むと答えた人が全体で61.6%。続いて「むずかる」と読むと思うと回答した人が9.3%でした。

「のびる」と読む場合は「延びる」と表記され、送り仮名が「びる」となります。一文字違いで似ているため、約半数以上の人が間違えてしまったようです。

また、「むずかる」を漢字で表現すると「憤る」となります。こちらも難読漢字なので一緒にチェックしておきましょう!

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■正しくは「ほどこる」

なお、「延る」の正しい読みかたは「ほどこる」。

編集部の調査では全体で28.9%の人が正しい読みかたを回答していました。

ちなみに「ほどこる」は、「播る」と表記されることもあります。

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■「延る」の意味は…

「延る」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)では、以下のように記載されています。

行き渡る。延び広がる。例:たとへば小火(いささかなるひ)の山野を焼きて、村邑(むらさと)に延るがごとし〈欽明紀〉

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■意外と難しい読みかたの「延」

「延」という漢字は、訓読みで「の(びる)」「の(べる)」「の(ばす)」 と読むことが多いですが、「ひ(く)」「は(え)」と読むことも。

「心延え(こころばえ)」という言葉もそのひとつで、「心の状態。心の持ち方。気だて」「思いやり。配慮」「おもむき。味わい。風情」「趣意。趣向」などの意味があります。

簡単そうで意外に難しい読み方をする「延」。知らなかった人は、これを機に覚えておきましょう!

(文/Sirabee 編集部・丸井 ねこ

【調査概要】

方法:インターネットリサーチ

調査期間:2024年11月6日~2024年11月11日
調査対象:全国10代~60代の男女621名