台北金馬映画祭で上映!『雨の中の慾情』成田凌、中村映里子、森田剛が台湾ロケ地で凱旋舞台挨拶を実施

片山慎三監督がつげ義春の同名シュルレアリスム作品を原作に、独創的なラブストーリーとして映画化した『雨の中の慾情』(11月29日公開)。このたび、成田凌、中村映里子、森田剛が本作の撮影地となった台湾にて凱旋舞台挨拶を実施した。


【写真を見る】屋外に設営された特設ステージで記者会見とフォトコールが行われた / [c]2024 「雨の中の慾情」製作委員会
本作は、二人の男と一人の女のせつなくも激しい性愛と情愛が入り交じる、数奇なラブストーリー。主演に成田を迎え、中村、森田の3人をメインキャストに、昭和初期の日本を感じさせるレトロな町並みが多い台湾中部の嘉義市で約1か月のロケを敢行した。


取材には台湾の主要メディアが30媒体以上も殺到した / [c]2024 「雨の中の慾情」製作委員会
今回、今年2024年で61回目となる台北金馬映画祭で、記者会見と舞台挨拶を実施。台北中心部の屋外に設営された特設ステージで、大勢の映画ファンやキャストのファンが詰めかけるなか、写真撮影と記者会見が行われた。成田は「台湾の南にある嘉義市で撮影を行いましたが、映画の世界とマッチした素晴らしい場所でした。嘉義の空気感のおかげで、自然と映画の世界に入りこむことができ、義男というキャラクターを作り上げることができました」、中村は「台湾人のスタッフが多く参加してくれたのですが、各部署を超えて良く働いてくれましたし、台湾の人たちの人柄の良さが大変だった撮影の助けになりました。撮影以外でも町やお店で会う人たちも優しい人ばかりで国だと感じました」と、それぞれ台湾のロケ地とスタッフの魅力を語った。


チケットは販売開始約1分で400席が完売となった / [c]2024 「雨の中の慾情」製作委員会
その後、チケットが販売開始後約1分で完売となった約400名の満席の劇場で上映後に舞台挨拶と観客からのQ&Aを実施した。成田は冒頭のシーンについて、「つげ義春さんの原作をリスペクトして、冒頭の雨のバス停のシーンはあえて漫画的に少し大胆にコミカルに演じました」と語った。また、台湾のロケ地での思い出はという質問に対して、成田は「台湾の撮影中は毎日たくさんの種類の美味しい食事を現場に用意してくれました。さらに台湾のスタッフの方が、追加でかけると美味しい“辛いソース”を用意してくれていて、やめておいた方が良いのは分かっていても、かけすぎてしまって毎日お腹がいたくなり、中村映里子さんから頂いたボディオイルをお腹に塗って治すという、その不健康な日々が役作りの一つにもなっていました(笑)」、森田は「成田さん演じる義男での撮影中に、ご近所に住んでいるおじさんが差し入れにスープのようなものが入った鍋をバイクで持ってきてくれまして、僕もこういう人間になりたいと思いました」と語り、会場を沸かせた。

約1か月間、撮影のために台湾で生活をしていた成田、中村、森田らキャスト陣は、久しぶりに訪れた撮影地で舞台挨拶を実施できた喜びを感じつつ、台湾の映画ファンやメディアの明るい熱気と映画祭スタッフの温かい気配りに感謝を述べた。

なお、本作はバリアフリー上映を実施予定。音声ガイド/ナレーターを本作にも出演している俳優の松浦祐也が担当している。

11月29日(金)からの日本での公開と、その後の12月27日(金)からの台湾での劇場公開を控える本作。成田、中村、森田が織り成す数奇なラブストーリーをぜひスクリーンで!

文/サンクレイオ翼