アメリカのドナルド・トランプ次期大統領による新政権が始動した。政策の目玉のひとつに挙げられるのが、政府効率化省(DOGE)の創設。そのトップに起用される実業家のイーロン・マスク氏は政府予算300兆円の削減を目指す意向を示し、「政府の無駄遣いに関与するすべての人々に衝撃を与えるだろう」と述べている。
この起用に異議を唱えたのが、元テレビ朝日社員でラジオパーソナリティの玉川徹氏。11月14日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演し、コメントを求められると、政府予算について「不要なものはない」「優先度の問題」と持論を展開。「300兆円も切るなんていうと、マスク氏にとっては必要ないものかもしれないけど、多くの人にとっては必要なものだったりするんですよね」と述べたうえで、マスク氏がトランプ氏に多額の献金を行った点を指摘。「優秀なビジネスマン」と認めつつも、「公ってものに対してどれくらいの感覚を持っている人かっていうのは『X』の話を見ているとぜんぜん信用できないですよね」と痛烈批判した。
この発言に、SNSでは《よほどトランプとマスクが嫌いなんだ》《個人的な恨みでもあるのか?》《大阪万博の予算にさんざんケチつけてなかった?》などとアンチのコメントが殺到していたが…。
「番組ではトランプ氏が、次男の妻で義理の娘にあたるララ氏を共和党全国委員会の共同委員長に据えるなど、親族で要職を固めていることを伝えました。トランプファミリーについて『王国化』と指摘したのが玉川氏。連邦最高裁の判事もトランプ氏に近い保守系に入れ替わる可能性に触れて、上院と下院の議員選挙についても『ニュースでさっき入ってきましたけど、トリプルスリーで議会もぜんぶ共和党なんですけど』と述べて、共和党を『トランプ党』と揶揄していました。大統領、上院、下院がすべて共和党という『トリプルレッド』を『トリプルスリー』と失言したことに、ネット上では《トリプルスリー?》《トリプルレッドやろ》とツッコミが殺到していました」(メディア誌ライター)
来年1月の就任を前に、トランプ新政権の動きから目が離せそうにない。