「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた

 「いらないから持っていきな」と言われたグレートピレニーズを保護した動画が2023年11月に投稿され、悲しく受け入れ難い現実に「涙が止まりません」と心を痛めた人の声が多く上がり話題になりました(関連記事)。それから約1年が経った現在、あのとき汚れにまみれていた超大型犬の「ダンボ」くんは元気に過ごしているのか。ねとらぼ編集部は、飼い主のグラ家さん(@guradayo)に話を聞きました。

「タダで持ってきなよ」と言われた

 当時のダンボくんの推定年齢は3歳。投稿者さんは出会ったその日、同じグレートピレニーズで愛犬の「グラ」くんとお出かけしていました。すると「それと同じ犬持ってかない?」と突然声をかけられ、続けて「ちょっと飼いきれなくなったのがいて、それと同じ犬なんだ。タダで持ってきなよ」と言われました。

 聞き間違いかと思うような内容ですが、見に行くとそこには屋根のない囲いの中で暮らすダンボくんの姿が。そこは床がフンだらけで、水の入った寸胴鍋には苔が生え、ダンボくんはノミ・ダニや尿じみで体が汚れきっており、ひと目でヒドい環境だとわかる場所でした。

 グラ家さんはグラくんや他のワンコたちと暮らしていて、超大型犬であるダンボくんを保護するのは大きな決断でしたが、「ここには置いていけない」と家に連れて帰ることを決意。「ダンボ」という名前は、そのかわいらしい大きな耳と、人懐っこく優しい性格から投稿者さんが付けたものです。

 動画が投稿されたInstagramのコメント欄では「悲しくて涙が出ます。この子に幸せに感じてほしいです」「胸が苦しくなります。淋しく辛い日々だったのでしょうね。これからは、穏やかで幸せな日々になりますね」「ダンボちゃんが幸せに過ごせますように」と祈る声、ほかにも保護した投稿者さんへの感謝の声など、たくさんの反応が寄せられました。

ダンボくんの現在

 この動画は記事執筆時点で350万回以上再生され、今もダンボくんの幸せを祈るコメントが寄せられるほど。そんな“みんなのアイドル”となったダンボくんの現在について、飼い主さんにお話を聞きました。

――投稿には大きな反響が寄せられました。反響への感想や印象的なコメントがありましたら教えてください

飼い主さん:ダンボの投稿をきっかけに保護犬や保護猫について考えるようになった方が先日保護犬をお迎えしたのを聞いてうれしく思いました。

――その後ダンボさんは元気にお過ごしでしょうか?

飼い主さん:先住犬とも仲良くなり、とっても元気に過ごしています!

――ダンボさんと暮らしてみて分かった性格やチャームポイントを教えてください

飼い主さん:サイレンの音など珍しい音が聞こえると「ん? んん??」と何回も首を傾げる所がキュンポイントです!

 1年前とはガラッと環境が変わり、家族として飼い主さんに大切にされているダンボくん。仲良しな先住犬のグラくんやドーベルマンのデュークくんたちとの日常は、Instagramアカウント「グラ家」(@guradayo)で見ることができます。

画像提供:グラ家(@guradayo)さん

当時の振り返りと現在のダンボくん

画像提供:グラ家(@guradayo)さん