【全日本】岩手凱旋・MUSASHI大奮闘 最強タッグ初戦で関本&真霜と熱戦ドロー「凱旋試合で勝つ目標ができた」

『世界最強タッグ決定リーグ戦2024』岩手県営体育館(2024年11月15日)
Aブロック公式戦 △MUSASHI&吉岡世起vs真霜拳號&関本大介△

 MUSASHIが地元・岩手凱旋で大奮闘。むーちゃんせーちゃんが最強タッグ2戦目で関本&真霜と30分ドローの熱戦を繰り広げた。

 元みちのくのMUSASHIは岩手県滝沢市出身。この日、岩手凱旋を果たし、吉岡とのむーちゃんせーちゃんで最強タッグ2戦目に臨んだ。

 相手は関本&真霜の大日本&2AW混成タッグ。地元ファンからMUSASHIへの声援が飛ぶ中、熱戦が繰り広げられた。MUSASHIは序盤から腰攻めによって劣勢に。吉岡がスピードを駆使し、蹴り技を連発して巻き返そうとしても、真霜の足4の字固めとアンクルホールドで二人まとめて捕まり、関本にブレーンバスターでまとめて投げつけられた。

 むーちゃんせーちゃんはダブルトラースキックで反撃し、MUSASHIがトペコンヒーロを発射。MUSASHIがエストレージャフトゥーロ、吉岡がスワントーンボムを連続投下したが、MUSASHIが真霜のトラースキック、関本の倒れ込みボディプレスで止められた。

 それでも吉岡がケブラーダで真霜を分断し、MUSASHIがお株を奪う逆水平で関本に立ち向かった。吉岡の雪崩式フランケンシュタイナー、MUSASHIのエストレージャフトゥーロが立て続けに今って勝機を迎えた。

 終盤、関本のジャーマンでぶん投げられたMUSASHIはショートレンジラリアットも食らい、真霜のフェースバスター、関本の大備具ボディプレスの連続攻撃を浴びた。逆エビ固めに捕まっても意地でギブアップせず。延髄斬り、ノーザンライトボム、ダイビングボディプレスの猛攻も吉岡のカットが間に合った。応えたいMUSASHIは関本のジャーマンを丸め込みで切り返すと、タイムアップを告げるゴングが鳴らされた。

 むーちゃんせーちゃんが関本&真霜と熱戦の末にドロー。岩手凱旋で地元の声援に応えるような大奮闘を見せたMUSASHIにとって、この日の会場となった岩手県営体育館は2005年の最強タッグでプロレス初観戦した思い出の場。試合後のマイクで「「ここ岩手県営体育館は20年前、自分が初めてプロレスを生で見た会場で、その時来てたのが全日本プロレスだったんですよ。その時に俺はプロレスラーになることを決意して、20年の時を経て、自分がプロレスと出会ったこの場所で、全日本プロレス所属として、しかもメインで感慨深いです」と話したMUSASHIは「今日は勝って凱旋したかった」と悔しそうに振り返った。

 「凱旋試合で勝つっていう新しい目標が増えたので。凱旋大会で勝利するためにまた来たいと思います」。そう誓ったMUSASHIは来年の盛岡大会を約束。最後に「全日本プロレス、そしてむーちゃんせーちゃんと一緒に…盛り上がっていこうぜ!」と地元のファンとともに叫んで締めた。

 最強タッグ初得点を挙げたむーちゃんせーちゃんの次戦は明日11・16仙台大会。大石&ベッキオとの3戦目を控える。