なぜ久保建英はインドネシア戦で出番がなかったのか。決して序列が低いわけでは…【現地発】

[北中米W杯アジア最終予選]日本 4-0 インドネシア/11月15日/ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム

 日本代表は、現地11月15日に開催された北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第5節でインドネシア代表と敵地ジャカルタで対戦。4-0で大勝を飾った。

 この試合で、3-4-2-1の2シャドーには鎌田大地と南野拓実が入り、久保建英は出場しなかった。スタメンが発表された時点で、SNS上では「ベンチか…」「そろそろスタメンで使わん?」「鎌田とは同時起用できないのかな」「先発で見たい」「何でこんな序列低いの」といった声が上がっていた。

 もちろんレアル・ソシエダのMFはファンからの人気も絶大で、クラブで好調なだけに先発で見たいという意見も納得できる。

 ただ、今回に関しては妥当な選択だと思う。今予選で森保一監督は、2シャドーの一角で南野を全試合に先発させ、もう一枚を中国戦とオーストラリア戦では久保、バーレーン戦とサウジアラビア戦では鎌田と入れ替えてきた。
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 久保はフル出場したバルセロナとのビッグマッチを10日の夜に終えており、ジャカルタへの到着も12日と最も遅かった。その12日の練習は軽いジョギングのみの別メニュー。コンディションを考えれば、次の中国戦に先発させた方がベターだ。

 しかも、インドネシア戦が当初の14日から15日に後ろ倒しになったため、19日の中国戦までは中3日しかない。ローテーションをするのが上策だ。

 実際、インドネシア戦では南野が2点目を挙げ、鎌田は2ゴールに絡む活躍を見せた。無理をして久保を使う必要がないのが、いまの日本代表なのだ。今のところ南野が軸となっているが、この先、久保と鎌田を組ませる試合も必ずあるだろう。

 決して、久保の序列が低いわけではない。中国戦では20番がスターティングメンバーに名を連ねているはずだ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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