みなさん、秋の夜長をいかがお過ごしですか?

今回は「糸島くらし×ここのき」さんで11月13日(水)から11月25日(月)まで開催中の「布工房ipponとlilletete-リルテテの二人展 秋の夜長の過ごし方」に伺い、「布工房ippon」の岡本理香さんとお話しながら鑑賞させていただきました。

繊細な刺繍が圧巻 リルテテさんの刺繍雑貨

糸島を拠点にインドの更紗やアフリカの布を用いて小物雑貨や人形、ぬいぐるみを作成している布工房ipponさんと、デンマークへの手芸留学を経て作品作りをしているlilletete-リルテテさん。

この展示ではそんなお二人の素敵な作品が堪能でき、気に入った物は一部を除きその場で購入できます。

▲布工房ipponの作品を作る岡本理香さん。とても気さくで優しい方でした。

デンマークの手芸工芸学校に留学したルテテさんの作品は、全て手作業でできています。

▲入り口付近のこのスペースではリルテテさん思い出の品や写真集とともに、デンマークでの経験を垣間見ることができます。

▲一つ一つの写真にコメント付き。デンマークの空気感がそのまま伝わってきて、羨ましくなってしまいました。

▲こちらはHEDEBOへデボ(Hedebosyning ヘデボシューニング)というデンマークの伝統刺繍。このレース状の部分は全て糸を巻いたり縫ったりして作られています。とても手間がかかり根気がいる作業だそうです。

▲この刺繍は全て一本どり。織り目に合わせたマス目を一つずつ埋めていくように描いていくそうです。

▲刺繍をあしらった鍋つかみやソーイングケースなどの雑貨も販売されています。もちろんどれも一点物です。

思いが込もった布で生み出す魂の宿った人形たち

小さい頃からよく自分でぬいぐるみなどを作っていたという岡本さん。10代でインドやアフリカなどの布を扱う“師匠”に出会ってからは、自らもその布を使って作品作りをするようになったそうです。

▲椅子に座れるほどのサイズの人形たち。秋のテーブルを囲んで団欒している様子がなんともほっこりします。

▲酒守りパペット。日常生活に溶け込む遊び心、忘れたくないですね。

▲インド産などのハギレを組み合わせるため、1体1体個性があります。小さなハギレでも使えるのが小物やぬいぐるみのいいところ。

布の個性を活かした雑貨を日常のお供に

今回の展示会では、人形だけでなく、服やハンカチ巾着など日常に使える雑貨も販売されています。ただの布ではない、それぞれがストーリーを持っている布を用いており、持っているだけで日々が豊かになりそうです。

▲人形やシャツ、マスキングテープ、マスクなどを販売。

▲インド・バングラディシュにまたがるベンガル地方発祥のカンタ刺繍が施された布を用いた巾着(右)とポーチ(左)。

▲ポーチ中心から右に伸びるアフリカの泥染の模様を道に見立て、動物を歩かせたそう。素材の良さをさらに活かすデザインです。

▲インドの生地を使用したリバーシブルのベレー帽。厚手のものから年中被れるものまで選べます。

▲ポストカードも販売しています。岡本さん、絵もとてもお上手なんです。記念に一枚いかがでしょう。

ちなみに、なぜ「ippon」という名前にしたのか伺ったところ、覚えやすい名前を考えていたときに、歯を1本1本丁寧に磨いていたからだそうです。なんとも面白いエピソードですね。

▲生き生きと楽しそうにお話しされる印象の岡本さん。たくさんお話しさせていただきました。

最後に一目惚れしたベレー帽とポストカードをお持ち帰り。

このポストカードは布を背景に岡本さんが描いた絵を載せて作ったそうです。もったいなくて使えない布をこのように活かしているそうで、同じ製法のポストカードも数種類ありました。

▲左がポストカード。右がベレー帽。下方は今回の展示のポストカードです。

「布工房ipponとlilletete-リルテテの二人展 秋の夜長の過ごし方」は11月25日(月)まで糸島くらし×ここのきさんで開催しています。前原にお立寄りの際はぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

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(執筆者: Iiito)