11月17日、第103回全国高校サッカー選手権大会の地区予選が全国各地で開催され、新たに5校の全国行きが確定。これで全48代表校が出揃った。
インターハイ王者・昌平がベスト16で敗れる波乱が起きた埼玉予選は、正智深谷と浦和学院が決勝に駒を進めた。序盤からペースを握った正智深谷は前半18分、左CKからこぼれた球を佐藤飛が強烈ショットで叩き、先制点を奪う。その後も拮抗したゲームが繰り広げられ、正智深谷が1点をリードしたまま後半に突入した。
【画像】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新20代目の月島琉衣まで「選手権・歴代応援マネージャー」を一挙公開!
後半も実力伯仲のバトルが展開され、どちらもチャンスを迎えたが決め切れない。試合はそのまま正智深谷が虎の子の1点を守り切って1-0の勝利。激戦区・埼玉を勝ち抜き、8年ぶり4回目の県制覇を成し遂げた。
鹿児島決勝は、鹿児島城西と神村学園のプレミアリーグWEST勢の対決となった。前半は球際での激しいバトルが続き、両者譲らず。後半も互いにチャンスを決め切れないまま時間は進んだが、ドラマは最終盤に待っていた。鹿児島城西は後半38分、右からのクロスを2年生エース大石が気持ちで押し込み、土壇場で千金弾を挙げたのだ。この1点を守り切った鹿児島城西が1-0で勝利。神村学園の県8連覇を阻止し、8年ぶり8回目となる全国切符を手にした。
高川学園と小野田工が相まみえた山口決勝は、立ち上がりから激しく動いた。開始3分に高川学園は左CKから柿本のヘッドで先制。同10分に小野田工にスムーズな繋ぎからこぼれ球を中野に押し込まれて同点とされるが、高川学園はその1分後に田坂のスルーパスに抜け出した大森がゲットしてふたたびリードを奪った。
めまぐるしい攻防戦で、次の1点を奪ったのは高川学園。後半9分、左サイドで粘った柿本がクロスを送り、大森がこの日2点目を流し込む。終盤の35分に小野田工・河口に鮮やかなミドルで1点差に詰め寄られるも、アディショナルタイムに大森がハットトリックを完成させて4-2。高川学園が6年連続30回目の本大会行きを決めた。
【出場校一覧】第103回選手権|全都道府県の代表校を一挙にチェック!
大分決勝は大分と大分鶴崎が対峙。均衡が破れたのは前半31分、大分鶴崎はロングスローの流れから安東が決めて先手を取った。リードしながらも最後まで攻めの姿勢を貫いた大分鶴崎が1-0で大分を振り切り、14年ぶり7回目の全国切符を掴んだ。
長崎のファイナルは長崎総科大附と創成館が雌雄を決した。後半1分に松下が、同3分に寺井がゴールを挙げた長崎総科大附が試合を優位に進め、同26分、30分にも加点。4-0の快勝を飾り、こちらは2年連続10回目の出場権獲得だ。
[11月17日の予選決勝結果]
埼 玉:正智深谷 1-0 浦和学院
山 口:高川学園 4-2 小野田工
長 崎:長崎総科大附 4-0 創成館
大 分:大分鶴崎 1-0 大分
鹿児島:鹿児島城西 1-0 神村学園
出場48校のなかで初出場となるのは東海大相模(神奈川)、龍谷富山(富山)、金沢学院大附(石川)、明誠(島根)、寒川(香川)の5校。組分け抽選会は11月18日に行なわれ、本大会は今年も12月28日に開幕、1月13日に国立競技場で決勝戦が開催される。
構成●高校サッカーダイジェスト編集部
【出場校一覧】第103回選手権|全都道府県の代表校を一挙にチェック!
【画像】帝京、国見、鹿実、市船、静学…強豪校別 歴代ベストイレブンをチェック!