現地11月16日、MLB公式サイトのデビッド・アドラー記者は、「今年フリーエージェント(FA)組で最も厄介な球種」を特集。その中で現在ヒューストン・アストロズからFAとなっている菊池雄星のスライダー、千葉ロッテからポスティングシステムでのメジャー移籍を容認された佐々木朗希のスプリッターが注目されている。
菊池のスライダーについては、「アストロズで支配的な活躍の鍵となった投球だ」と紹介。「ヒューストンで使用率を大幅に増やし、トロント(・ブルージェイズ)でわずか17パーセントしか投げていなかったスライダーの割合が37パーセントになっている」とデータを取り上げ、「キャリア初の1シーズン200奪三振もこのおかげだ」と分析した。
また、渡米宣言で熱い視線が注がれる佐々木に関しては、「まだメジャーで1試合も投げていないが、2025年にデビューしたら彼のスプリッターがたちまちメジャー最高のものになるかもしれない」と記述。「NPBでも手のつけられない球だったが、MLBも同じようになってしまうかもしれない」と伝えている。
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さらに記事内では、「ここ数シーズン、日本のエースがメジャーに持ち込んだ素晴らしいスプリッターを思い浮かべてほしい」と続け、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平や山本由伸、ニューヨーク・メッツの千賀滉大など、優秀な日本人投手の名前を引き合いに出して、「ササキがその中で最高かもしれない」と期待を記していた。
なお、今回選出されている「今年のFA組で最も厄介な球種」は、以下の通りだ。
フォーシーム…タナー・スコット
シンカー…ショーン・マナエア
カッター…コービン・バーンズ
スライダー…菊池雄星
スイーパー…ブレイク・トライネン
カーブ…ブレイク・スネル
ナックルカーブ…ジャック・フラハティ
チェンジアップ…トミー・ケインリー
スプリッター…佐々木朗希
構成●THE DIGEST編集部
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