「ガンダム」シリーズのアムロは、ライバルであるシャアほどではありませんが、「ガンダム」や「νガンダム」以外にも、そこそこ多くの機体に乗っていました。なかには作品の枠を越えた、スーパーロボットも見られます。
ま、乗ってたのはアムロなのでしょうね。「RG 1/144 MSZ-006-3 ゼータガンダム3号機」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
【ユニコーンマーク入り】こちら「アムロ仕様ガンダムMk-II」ほか「幻」と冠されるアムロの乗機です(6枚)
スーパーロボットも乗りこなすエースオブエース
おなじみ「アムロ・レイ」の乗機といえば、「ガンダム」や「νガンダム」などが筆頭に挙げられることでしょう。『機動戦士ガンダム』では「ガンタンク」「ガンキャノン」、『機動戦士Zガンダム』では、「リック・ディアス」「ディジェ」にも搭乗しています。『逆襲のシャア』の序盤で駆っていたのは「リ・ガズィ」でした。
アニメ化された作品でのアムロの乗機というと上掲くらいでしょう。小説やマンガ、ゲームなどほかのメディアに目を向けると、意外な機体にも乗っています。
だいたい「サイコ・ガンダム」
意外性という観点からいえば、「サイコ・ガンダム」が挙げられるでしょう。デジタルカードゲーム『ガンダムトライエイジ』に登場した「フルバースト・サイコ・ガンダム」のことで、これは「フォウが乗っていたサイコ・ガンダムをカラバが鹵獲し、アムロ用に改修したもの」といい、見た目はおなじみのトリコロールカラーになっています。飛行(モビルアーマー)形態に変形すると、まるで「Gファイター」のようでした。
くろがねの城「マジンガーZ」
意外、というか半ば「ネタ枠」としては、「マジンガーZ」が筆頭かもしれません。2019年に発売されたゲーム『スーパーロボット大戦DD』(バンダイナムコエンターテインメント)における、「クロッシング・パイロット」というイベントで、アムロが「兜甲児」に代わり同機を駆りました。アムロいわく、「ロケットパンチ」が使いやすかったそうです。
アムロ(?)も乗っていた「Zガンダム」
『Zガンダム』の外伝的作品として制作され、プラネタリウムなどでイベント上映されたアニメ作品『ガンダム新体験-0087-グリーンダイバーズ』では、無名の「カラバ兵士」が「Zガンダム3号機」に乗っていました。
この「カラバ兵士」の声は、アムロ役を長年務めてきた古谷徹さんが担当しており、その古屋さんが「アムロとして演じた」と述べています。よって、「アムロがZガンダム3号機に乗っていた」と見てもよいでしょう。
『グリーンダイバーズ』の後日談といわれる、短編OVA『GUNDAM EVOLVE』の一編「EVOLVE../9 MSZ-006 Z-GUNDAM」では、「Zガンダム3号機A型 “ホワイト・ゼータ”」を駆るコードネーム「ホワイト・ユニコーン」なるパイロットが登場し、このキャラクターも古屋さんが声を担当しています。
そういえばアムロ最後の乗機となった「νガンダム」には、ユニコーンをモチーフにしたアムロのパーソナルマークがあしらわれていましたね。
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このほか「意外」ということでいえば、「ガンダムMk-II」や「ガンダムF91」などが挙げられるでしょうか。いずれもゲーム作品での搭乗になり、特に「ガンダムMk-II」は、『サンライズ英雄譚2』(サンライズインタラクティブ/2001年)ではいわゆるトリコロールカラー、『スーパーロボット大戦Z』(バンダイナムコゲームス/2008年)ではティターンズカラーの機体が見られます。