![「DJI Mic Mini」をレビュー。スマホ連携などVlog向けボタンサイズのラベリアマイクが登場[OnGoing Re:View]](https://assets.mama.aacdn.jp/2024/11/810298849_6745c6a83e7776_02379456.jpg)
結論
ケルトンを先に言えば、Mic Miniの音質は実用レベルで悪くはない。スペックでは20Hz〜20000Hzと非常に周波数の幅が広い。
ただし、2.4GHz帯の無線マイク全般に言えることだが、ソニーのUWPなどのプロ用のラベリアマイクと比較すると、どれも若干だが音にクセがある。Mic Miniも同様だ。プロ用の無線マイク(マイク分離タイプ)と比較するべきではないが、筐体が共鳴するのか若干だが独特の音質だった。やや高音が強調されている。もちろん、Vlogや配信番組では問題になることはないだろう。
マイクは無指向性なので、マイクの向きをシビアに調整する必要はない。感度はけっこう高く、カメラ側のボリュームにもよるが、筆者は-6dBにして使っている。また、S/N比が70dBとかなり良いので、鳥の声などの環境音を録るにも十分な性能だと言える。
つまり、ほんの小さな音から、楽器のような大きな音まで綺麗に録音できる広いレンジを持った優秀なマイクだと言っていい。
実際に使ってみているが、スマホで再設定が必要になる場面はノイズリダクションの強さの切り替えが必要な時と、モノラル・ステレオ・セーフティートラックの切り替え時のみだ。スマホとの接続は非常に素早く、ストレスはない。
ただし、電源を入れ直す必要がある。実際にスマホで切り替える場合は、Mic2のようにメニューを出して切り替えるよりもMic Miniをスマホで切り替える方が素早かった。ただし、電源の入り切り時に「プツ!」という電気ノイズが出るので、そこはレコーダーやカメラの入力ボリュームを下げるなど注意したい。なお、ボリューム切り替えが6dB単位なのははとても合理的で、必要な音圧にするのは楽だった。
また、USBでパソコンと繋げばマイクとして機能する。Macの場合は刺すだけで認識された。

送信機マイクの単体パッケージ。送信機には充電用USBコネクタがないので、充電用ポッドが用意されている。おそらく、充電用ポッドだけの発売もあるだろう(要確認)
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まとめ
まとめると、送受信機ともに非常に小さいことも相まって、とても使いやすいマイクだと評価できる。Mic2は収納充電ケースや付属品を持ち歩くと、意外に大きくなるのが難点なのだが、Mic Miniは収納が専用ポーチで、体感的にはMic2のセミハードケースの1/3程度に思える。この点も高評価である。
また、USB端子を持たない送信機には充電Podも別売だが用意されている(受信機はUSB-Cケーブルで充電可能)。こちらを使えば、さらにコンパクトに持ち運ぶことができる。無線マイクは意外に嵩張って荷物が大きくなるのだが、Mic Miniはこれまでにない使い勝手を提供してくれると言えよう。