ブラッド・ピットが主演するF1を題材とした映画、その名も『F1』の撮影が、先日行なわれたF1最終戦アブダビGPで、全て完了したようだ。
この『F1』はグランプリ開催中のサーキットで頻繁に撮影が行なわれた。その舞台はシルバーストン、ハンガリー、スパ、モンツァ、ザントフールト、鈴鹿、ラスベガス、アブダビ、メキシコシティなど……一部のグランプリでは、主人公が在籍するAPXGPのピットガレージも用意され、F2マシンをF1風に改造したマシンを実際に走らせた。
その映画の最後のシーンが、先日行なわれたアブダビGPの際に撮影され、これで全ての撮影が終了したとみられる。
このアブダビGPでは、実際の表彰式の後、2回目の表彰式が撮影として行なわれた。これには実際の観客も参加。ブラッド・ピットは、メルセデスのジョージ・ラッセルと、フェラーリのシャルル・ルクレールとともに、シャンパンファイトをしたという。
なおピットが被っているピレリのキャップの側面には「1st」と書かれているため、優勝したシーンであったようだ。
またこのグランプリの後に行なわれたアブダビでのポストシーズンテストでは、APXGPの2台のマシンが、フェラーリやメルセデスとランデブー走行しているシーンも目撃されており、これも撮影の一環だったと思われる。
「今週ここでピックアップの作業をして、その後編集室に入る予定にしている」
『F1』のプロデューサーを務めるジェリー・ブラッカイマーは、アブダビGPの週末に記者団に対してそう語った。
「映画の2/3は、すでに編集が完了している。そして、これが我々が撮影する最後のレースになる」
なお主演のブラッド・ピットは昨年、イギリスGPで撮影が始まった際に、元F1ドライバーのマーティン・ブランドルに対して次のように語っていた。
「今、ちょっと浮かれていると言わざるを得ないよ」
「人生で最高の瞬間だ。雰囲気は最高だし、こういう形で加わって、自分たちの物語を語れるだけでも素晴らしい」
「全てのチームが僕らに門戸を開いてくれた。みんな本当に素晴らしいので、制作をやり遂げることができる。本当に素晴らしいモノになるだろう」
映画『F1』は2025年6月25日に全世界で公開予定(アメリカは6月27日)だ。