松本人志 (C)週刊実話Web

12月12日、ダウンタウン・松本人志が出演していたフジテレビ系『ワイドナショー』と『だれかtoなかい』が、来年3月で終了することが明らかになった。

松本は自身の性加害疑惑を報じた『週刊文春』への訴えを取り下げており、芸能界復帰は間近ともいわれていた。

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しかし、復帰どころか番組そのものが終了となり、“帰る家”すら失うことになった。

「『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)や『水曜日のダウンタウン』(TBS系)など、松本さんが出演していたフジテレビ以外の番組について、終了は発表されていない。フジテレビは松本さんの“処遇”について、他局と明らかに違う姿勢のようなんです」(民放関係者)

そこには、松本の性加害疑惑をめぐる“特殊な事情”が関係しているという。

「フジテレビが運営していたアイドルグループ『アイドリング!!!』の元メンバー・遠藤舞さんは昨年12月、松本さんの性加害疑惑が報じられた際、《昔例の会に誘われた事があり、もし断ってなかったら私も例の人に献上されてた》と暴露しました。フジテレビは松本さんの疑惑に関する関係者的な面もあり、復帰には他局よりデリケートにならざるを得ないのでは」(同)

当時、遠藤は「売名」などと批判を受けたが、松本の性加害疑惑について発信を継続。

第一報時には名指しを避けていたが、訴え取り下げが報じられた11月12日には、《私の元々友人だった子が被害を受けていたり》《私の友人が、記事と似た手口で松本氏から性被害を受けている》《私の直の友人が松本氏らからホテルで性被害を受けています》など、友人の被害を繰り返し告発した。

裁判の対応にも、《事実無根なら徹頭徹尾首尾一貫否定して》《完膚なきまでに疑惑を晴らせばよかったのに》などと指摘し、復帰についても、《「ゴタゴタおわり、一件落着」となり復帰説が流れている事を危惧している》と公然と批判している。

さらには、《あくまで私はこっち側として戦いますよという事です》と、“戦う”との強い表現まで用いている。

これらに対し、松本ファンからの反論が強まると、《誹謗中傷が酷く脅しと取れる文書も届き、身の危険を感じたため何の媒体も通さず生身での発信はこれにて終了します》と宣言したが、《死ぬほど悔しいですが、本当に死んでしまってはさらに報われない》と不本意であることも明かしていた。

“フジテレビ運営”だった大きな意味

「『アイドリング!!!』はフジテレビが結成・活動させ、グループと同名の番組を地上波・CSで放送していた番組連動型のグループ。当初は『フジテレビが本気で推すグループ』とのキャッチコピーを使い、『フジの本気』という巨大な新聞広告まで打ち、アイドルファンの間で話題になりました」(アイドルライター)

その元メンバーである遠藤が、幾度となく言及していては、松本の扱い方について他局より気を揉むのは致し方ないのかもしれない。

「『ワイドナショー』も『だれかtoなかい』も松本さん抜きで成立しているが、もし松本さんが活動再開すれば、出さないわけにはいかない。しかし、フジテレビと『アイドリング!!!』の関係、遠藤さんと松本さんの遺恨を考えると出演させるのはリスクですから、打ち切りにした可能性もある。こうした配慮のいらない他局の番組は今のところ終わっていないわけですから」(前出・民放関係者)

松本の代わりに千鳥の大悟がMCを務めている『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)も、このまま大悟で固定か、番組終了になるかもしれない。