【DRAGONGATE】丸藤&杉浦がドラゲーマットで貫禄勝ち “オヤジ狩り"予告の新人・帆希が奮闘も

『THE FINAL GATE 2024』福岡国際センター(2024年12月15日)
○杉浦貴&丸藤正道vsシュン・スカイウォーカー&帆希×

 オヤジ狩りを予告していた新人・帆希が奮闘を見せたものの、それを受け止めたGHCタッグ王者の丸藤&杉浦が貫禄勝ちを果たした。

 年内最後のビッグマッチにNOAHからGHCタッグ王者の丸藤&杉浦が参戦。Z-Bratsのシュン&帆希が迎え撃った。これまでも対NOAHで厳しい言葉を投げかけてきたシュンは、今回の試合に向けても「シュン・スカイウォーカーがお前たちの持っているベルトを獲って、GHCタッグ王者に……なるわけないだろ。そんなもん俺にはいらないもんね〜」と挑発。さらに、デビュー3ヵ月で現在20歳の帆希もSNSで「有名なおじさん達の顔面を蹴り飛ばせるの楽しみ」「テーマはオヤジ狩り」などとアピールしていた。

 ゴング前からシュンは2人に詰め寄って不敵に挑発する。そして、いきなりリング中央に倒れ込むと、そこに帆希が突進。シュンの足を踏み台にしてのキャノンボールを発射して奇襲に成功した。さらに、ネックブリーカードロップ&ローキックの合体攻撃を2人に連続して決めると、帆希はTシャツを使ってのチョーク攻撃で杉浦を絞め上げる。

 しかし、杉浦は帆希をトップロープに腹部から落とすと、フロントハイキックで場外に蹴落として逆襲。あとを受けた丸藤は逆水平合戦を仕掛けた。帆希は必死に食らいつくも、丸藤は何度も衝撃音を響かせて圧倒する。その後もGHCタッグコンビが攻勢。帆希が再度逆水平を連発しても、丸藤はローリングソバットで鎮圧した。杉浦は「ガキがコラ!」と串刺しフロントハイキックをぶち込み、雪崩式ブレーンバスターで投げ飛ばす。

 5分過ぎまで一度もタッチできなかった帆希だが、杉浦にドロップキックを放って必死の反撃。割って入った丸藤の追尾式アックスボンバーを読んでエプロンに追いやると、飛び込んだシュンがフロントハイキックを放ち、ようやく帆希はピンチを脱した。シュンは丸藤&杉浦の連係を同士討ちで防ぐと、杉浦をブレーンバスターでぶっこ抜く。

 シュンは「大したことねえな。これがNOAHか」と吐き捨てると、息を吹き返した帆希は相手2人にトラースキックを連発。シュンのブラスター、帆希のローリングセントーンも杉浦に決まった。さらに、丸藤めがけて連続串刺し攻撃へ。だが、丸藤が上手く回避すると、フックキックでシュンを排除する。

 帆希は変型ドラゴンスクリューで丸藤を場外に追いやると、杉浦と真っ向から火花。ワンツーエルボーやランニングニーを食らいながらも、エルボーやビンタをこれでもかと乱れ打って気を吐く。しかし、正面から受け止めた杉浦は頭突き、ビンタ、ラリアットで鎮圧。帆希はフォールを返して大きな拍手を巻き起こしたものの、杉浦はオリンピック予選スラムでダメ押しして3カウントを奪った。

 帆希がデビュー3ヵ月とは思えぬ奮闘を見せたものの、最後は杉浦が五輪予選スラムで貫禄勝ち。NOAHの1・1日本武道館大会で決まっている防衛戦に向けて弾みをつけた。

 試合後、荒ぶるシュンはフロントハイキックで丸藤を襲撃。それでも収まらず、八木レフェリーにSSWを狙って暴走する。それを見た杉浦はテレビ実況席の望月成晃に抗議。丸藤はその望月と久々にM’s allianceポーズを決めてみせた。