コロナによる緊急事態宣言で飲食店が営業自粛に追い込まれる中、ヘアサロンヨネダを営む聖人(北村有起哉)は店を開けていいのかわからず、市役所勤めの若林(新納慎也)に教えを請う。 一方、オリジナルブランド...
まだまだ手柄のてんこ盛り続く?
「鮭のちゃんちゃん風ホイル焼きはビタミンDもとれるし、けんちん汁にはきのこも入っていて腸内環境にもいいし、最高ですよね」と結。そんな部下を頼もしそうに見つめ、満面の笑みで何度も頷く塚本科長。
鮭にはビタミンDが、きのこには食物繊維が豊富なのは、管理栄養士の資格など持たなくても知っているし、だったら、最初からその献立にしておけば? という話ですし、もっといえば、これってたかだか一食分の献立です。まさか朝昼晩3食、鮭のちゃんちゃん焼きを出すわけでもなし…。
患者さん一人ひとりに手紙書くのもいいですが、そのぶん、ほかの仕事をする時間が割かれているのでは、と心配になります。
ミールラウンドも出来ない状況のなか、結は管理栄養士としての無力感に苛まれるのかと思いきや、この期に及んでまだ手柄を立てさせようという制作者の意図はなんなのか。本編よりも、「おむすび」の舞台裏に興味が湧くばかりです。
(桧山珠美/TVコラムニスト)