![「CHUKYO P&G Studio」レポート。LEDスタジオの新潮流、首都圏中心から地方都市へ Vol.01 [VPFG2025]](https://assets.mama.aacdn.jp/2025/03/732266357_67d908c14aedb3_16572412.jpg)
映像文化の地方分散を目指して
私自身、地方でのロケ撮影を多く経験しているが、その場合はロケーションを活かした作品が中心となる。しかし、撮影機会が少ない地方では、特定用途に特化したスタジオの運営が難しく、東京や大阪以外では動画撮影向けのスタジオがほとんど存在しないのが現状だ。
しかし、今回のような汎用性の高いスタジオであれば、例えば今日はバックドロップとしてインタビュー撮影、来週はリビングのCGアセットを活用してインフォマーシャルを撮影する、といった多様な用途で運営が可能となる。
今まで環境が整っていないため、東京で撮影するという選択肢しかなかったハイエンドな撮影が、このような取り組みを通じて中央集中化が緩和され、地方にも広がっていくことを願っている。
小林基己
MVの撮影監督としてキャリアをスタートし、CM、映画、ドラマなどジャンルを超えて活躍。バーチャルプロダクションでは撮影はもとより背景CG アセット制作も手掛け、VFXアドバイザーとして企画から携わることも多い。建築×映像の会社Chapter9のCTO。