
・自然解凍ができる
さて、それでは順番に見ていこう。まずは「チキン弁当」だ。こちら当サイトでも以前に紹介したことがあるが、昔からある駅弁のひとつだ。あまりに定番すぎてこれまでスルーしてきてしまったが、こんな形でファーストチキン弁当を味わうことになろうとは。
記者はレンチンしたが、約4時間かければ室温でも解凍が可能とのこと。レンジがない仕事場にも持っていけそうで、とても便利ではないか。そのほかの商品もすべて、自然解凍ができるようになっていた。
技術の高さに感心しつつ、ほかほか駅弁をいただく。からあげとトマト風味ライスが、シンプルイズベスト。温めたからか、からあげがジュワっとしていて満足度が高い。そうか、チキン弁当ってこんな味だったんだな……。
感動しつつ箸休めに「鯵の押寿し」を食べてみる。100年続くベストセラーの味らしいが、正直なところ、冷凍にしたとて生臭さがあるのでは……と疑っていたのだが、とんでもない。
今握ったのかな、と思えるほどの押寿しならではのうまさでびっくりだ。少しだけレンジで温めてから室温でじっくり解凍したからか、米もふわっとしていて店で買うよりも、もしかすると美味しいのではないかという気すらした。
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・冷凍ならではの良さ
日をまたいで「とりめし」と「鯛めし」をいただく。繰り返すが、買ったその日に食べなくてもいいのが、冷凍駅弁の良いところのひとつでもある。
まず「とりめし」だが、笠をかぶり杖を持った鶏がパッケージにデザインされていて旅情を誘う。冷凍駅弁はレンジに入れることを考慮してだろうが、どれも容れ物がシンプル。
駅弁ならではの主張強めな容器やパッケージプリントが見られないところが悲しいと思っていたので、少し嬉しい。そんな「とりめし」は、具だくさんで食べ応え十分。
鶏だしご飯の上に軟骨入り鶏つくね、鶏そぼろ味噌味、鶏照焼き、蒸し鶏塩ダレ和えほか副菜などが載っているのだ。これで800円なのだから恐れ入る。
最後に東華軒の「鯛めし」であるが、こちらは今回注文した中では唯一以前に食べたことがあった。美味しいことは覚えていたが、もし店頭に並んでいたらば「前に食べたし今回は違うのにしておこう」と手に取ることはしなかったと思う。
それが保存が利くおかげで、ほかの駅弁を注文しつつ、こうして再び食べたい駅弁も併せて注文することができた。冷凍技術、宅配技術、駅弁屋祭サイト、さまさまである。
そして「鯛めし」は記憶にあった通り、甘めのおぼろと炊き込みご飯の組み合わせが最高だった。
今後、定期的に冷凍庫にストックするようにしたい。