
・仕方がない
並盛が890円の『はみ出る 豚天ぶっかけ』は、3枚の豚天とタルタルソースが特徴的な一杯。雰囲気的には夏の超人気メニュー「タル鶏天ぶっかけうどん」を連想させる構成である。
さっそく食べてみると……なるほど。薄切りの豚肉はサクッと食感が軽く、タルタルソースとの相性も良き。またうどんとタルタルのコンビネーションの良さは「タル鶏天ぶっかけうどん」で実証済みだ。
総じて特に悪いところはなく「パンチ強めののぶっかけうどん」といった感じ。総合力では「タル鶏天ぶっかけうどん」に及ばないが、丸亀らしい満足感のある一杯である。それでも……。
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・誰も悪くない
『豚天ぶっかけ』と「あさりうどん」が並んでいた場合、あさりうどんを注文する人が圧倒的に多いのも腑に落ちた。豚天ぶっかけのどこが悪いというワケではなく、あえて言えば「生まれた時代が悪かった」と言うしかないだろう。
繰り返しになるが『豚天ぶっかけ』が決してダメなわけではない。ただ、あさりうどんが強すぎるだけの話である。どちらかと言えば、自分は情け深いと思っているが、店を出る際は率直にこう思ってしまった……
「やっぱり、あさりうどんにすれば良かったな」と──。
──完──